開発に17年かけた高級みかん「紅プリンセス」海外流出か…取り締まり困難な事態にひろゆき氏「品種より産地で戦う方がいい」最後は味で勝負か

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■中国に日本の高級みかんが流出か…農家に聞く

紅プリンセスとは
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 紅プリンセスとは、2022年6月に品種登録(愛媛県みかん研究所)されたもので、年間2000回の交配を行い、17年かけて開発された。ゼリーのような食感の「紅まどんな」と、濃い甘みの「紅かんぺい」を掛け合わせ、厳しい基準(糖度12度以上・クエン酸1.2%未満など)をクリアしたもののみが認められる。2025年3月から本格出荷開始されたばかりだ。

 Lサイズ1個、約330〜400円で販売している北条森農園の森涼平さんは、「日本では愛媛県だけと制限されている品種。海外に行くのは悔しく、早急に流出経路などを実態把握してほしい。ゼリーのような食感に、甘さもある。うちでは2年前に初収穫した期待の星だ」と説明する。

 価格が高めな理由は「苗木が出始めたばかりで、まだ供給量が少ないことが大きい。肥料が値上がりし、ハウス栽培の資材も1.5倍になっているため、もうちょっと高単価でいきたい」ことにあるそうだ。

 海外流出するとすれば、どのような手法が考えられるか。「みかんの木を切った“穂木”を、他の木につけると、紅プリンセスの木ができる。それを繰り返せば、無限に増える。やったことはないが、穂木は大きくない」。

 なお森さん自身は「“高接ぎ”という技術もあるが、苗木を買って植えた方がいいと思い、そうしている」という。

 海外流出の例としてよく知られるのが、ブドウのシャインマスカット。農研機構が33年かけて品種開発し、2006年に登録され、高値で取引された。しかし、苗木が海外に流出し、中国、韓国での販売や、東南アジアへの輸出が確認された。許諾料だけで年間200億円弱の損失で、これまで最も大きな損失となった事例だ。

 2ちゃんねる創設者のひろゆき氏は、「海外流出したものは、日本の法律をどう変えても規制できない。逆輸入なら税関でなんとかなるが、海外で育って、海外で消費されるとどうしようもない。音楽著作権協会のように、先進国同士がクローン植物を各国で規制する仕組みを作るしかない」と提案する。「日本国内で防ごうとすると、膨大な費用をかけて、国外に出るすべての荷物の遺伝子検査をしないといけない」。

 元経産官僚である自民党・門ひろこ衆院議員は、「小さい状態で持ち運びできるため、薬物取り締まりと一緒で、どこまでコストをかけるかだ。出国する全員をパンツ一丁にすれば出てくるが、実際問題それはできない。紅プリンセスの件も、現場では相当厳格な管理をしていたが、悪意がある人がいる限り、やられてしまう」といった実情を語る。

■困難な流出阻止 日本のフルーツをどう守る?
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