勝利した藤井棋聖は、「全体的にこちらが細い攻めをつなげていけるかという将棋で、激しい変化も多く、全体的に判断に悩む局面が多かった」と一局を総括。一方、敗れた服部七段は「角換わりなら右玉でいこうと思っていた。自然に指したつもりだったが、どこで崩したか今のところはわかっていない」とコメント。初のタイトル戦を3連敗で終え、「初めてということもあり、貴重な経験だった。力不足だったと感じている。また来期頑張りたい」とリベンジを誓っていた。
藤井棋聖にとって棋聖位は、2020年に渡辺明棋聖(当時)から将棋界史上最年少となる17歳11カ月で奪取した初タイトル。以後、渡辺明九段、永瀬拓矢九段、佐々木大地七段、山崎隆之九段、杉本和陽六段という並み居る強敵を破って防衛を重ねてきた。すでに通算5期で与えられる「永世棋聖」の資格も保持している。
今回の7連覇達成により、1962年度後期の第1期から1965年度後期の第7期までと、1974年度前期の第24期から1977年度前期の第30期までの2回にわたり7連覇を達成した大山十五世名人と肩を並べた。なお、棋聖戦の歴代最高連覇記録は、2008年の第79期から2017年の第88期まで羽生善治九段が達成した10連覇となっている。
藤井棋聖は、「シリーズ通して集中して指すことできた。結果にも繋がったことは嬉しく思う」とコメント。大山十五世名人の記録に並んだことについては、「あまり意識はしていなかったが、光栄なこと」とし、「連覇は途切れてしまうと難しいので、少しでも長く続けられるように来期に向けて取り組んでいきたい」と話し、さらなる前進を見据えた。
藤井棋聖、次なる戦いは“真夏の七番勝負”




