■中曽根氏の発言と議論のスピード感への懸念
皇室典範の改正をめぐっては、6月28日に自民党の中曽根弘文元外務大臣が、皇位継承をテーマにした講演で放った言葉も波紋を広げている。
「愛子さまという気持ちはよくわかるんですけど、すでに愛子さまというのはあり得ないんですよ。愛子さまが天皇陛下になるということになったら結婚する人もいないですよ。皇后さまになる男性はいないと思いますよ」(中曽根氏の発言)
その後、釈明はしたものの、言葉を尽くしているのか疑問も残る。川口氏はこの発言について次のように語る。
「単純に、元外務大臣の立場でこのような発言をしてしまうことに非常に驚いた。ここまで踏み込んで発言して、その上、釈明の内容も十分な説明がされているかというと、私も一部疑問に思う」(川口氏、以下同)
さらに、男系男子を養子として皇族に迎える案について、ANNの世論調査では「賛成」が45%、「反対」が31%、残りが「わからない」と回答している。過半数がもろ手を挙げて賛成しているわけではない現状の中、改正案が閣議決定されるというスピード感について、川口氏は次のように懸念を示す。
「過半数が分からない、もしくは反対の中で、このようなスピード感で進めていることに対する懸念というのは拭えないものがあると見ている」
議論の俎上に上がらない「女性女系天皇」と世論の乖離
