「あなたに迷惑はかけない」元夫から精子提供を受け1人で出産…選択的シングルマザー(46)の決断と葛藤、養育費も求めず

わたしとニュース
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■「法律婚至上主義」が背景に…生殖補助医療のルールと実態との乖離

 こうした選択的シングルマザーという生き方について、三輪氏は次のように語る。

「生き方の1つとしては全然珍しくない。そういう生き方を選択したい人ももちろんいるだろうし、現にこうやって選択できるのだから。自分が思うように生きるのはすごく大事なことだと思う」(三輪氏、以下同)

 しかし、日本の現状では、第三者の精子提供を受けられるのは「法律婚をしている夫婦のみ」と日本産科婦人科学会のガイドラインでは定められていて、シングルマザーや同性婚のカップルなどは生殖補助医療の対象外となっている。「精子や卵子の提供者は親ではない」という法整備が追い付いていない中で、自主的なルールの運用と実態との乖離が起きている現状について、三輪氏は背景にある社会の価値観についてを指摘する。

「日本でなぜこうなっているかというと、生殖補助医療に関しては、日本産科婦人科学会のガイドラインがずっと規律の役割を果たしてきた。しかし、学会のガイドラインなので法律上の拘束はない。『私たちが作ったルールを私たちが守ろうね』という形でやってきている。そもそも同性婚も認められていない日本では、法律婚から生まれてくる子どもとその家族というのが当たり前、という価値観。この「法律婚至上主義」がすごく根付いていることが、(様々な形の家族がいるという)実態との乖離の背景にあると感じる」

 「法律婚至上主義」が根強い日本だが、家族の形は多様化している。個人の望む生き方を尊重し、誰もが安心して子どもを産み育てられるよう、実態に即した法整備や社会のアップデートが必要とされている。

(『わたしとニュース』より)

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