■「定期預金より利回りは高い。物価上昇率に負けないための選択肢」
個人向け国債の商品としての魅力について、投資教育家の山崎俊輔氏は「メガバンクが3年で0.6%、5年で0.7%、10年で0.9%なのに対し、個人向け国債の利回りは2%に近づいてきている。定期預金に置いておくよりも利回りは高くなる」と解説。
さらに、物価上昇との関係を挙げ、「昨年のCPI(消費者物価指数)が2.6%、直近5月のデータが1.5%。これと比べると今募集されている国債の利回りはなかなかいいところに来ている。物価上昇率に負けないようにするための選択肢として、国債の魅力は語られてもいい」と補足した。
商品の特徴としては、「10年の個人向け国債は変動型で、定期的に利回りを見直してくれる。これから金利がつく時代になった時に3年目・5年目に高い金利に洗い替えされるのは魅力的だ。また、満期まで持っていれば元本割れを気にしなくていいという点は、債券で運用する投資信託やETFが金利上昇時に価格下落するリスクとは異なる」。
購入対象としては「定期預金に何千万も預けているような人は、少し個人向け国債を買ってもいいのではないか」とし、特に高齢世代については「60代・70代でさすがに株式投資信託はと思いつつ、NISAの利息非課税枠があるなら国債を入れてもいいという方には魅力があるかもしれない」と述べた。
■商品設計の見直しと「NISAへの組み入れ」論
