コンピューター将棋開発の第一人者たちも、彼の存在を以前から知っていた。藤井聡太竜王・名人(王位、棋聖、棋王、王将)ら多くの棋士が研究に使用する最高峰の将棋AI「水匠」の開発者・杉村達也さんは、山下四段が9〜10歳の頃、父親と共にコンピューター将棋選手権の会場を訪れ、盤面の解説まで行っていた姿を鮮明に記憶している。
そして現在、驚くべきことに山下四段が記述したプログラムコードが、実際に「水匠」の開発に採用されているという。ディープラーニング(DL)系の良い部分を、より軽い「NNUE系」の評価関数の学習に役立てるための不可欠なプログラムを彼が提供したのだ。「そのコードをそのまま学習に使わせてもらっているので役立っていますし、プログラミングのコードを書く能力は全然山下先生の方が上です」と、トップ開発者の杉村さんにそこまで言わしめるほどの高度な技術力を持っている。
将棋AIの進化の一翼を担う“二刀流”へと成長
