■皇室の伝統とは何か
皇室の歴史を研究する倉山満氏は、皇室の伝統を語る上でまず3つのポイントを示した。1つ目は「先例に基づいて議論する」ことの重要性だ。神武天皇から74世目にあたる悠仁殿下まで続く系譜を示しながら、「いつの時代からあるかわからないのが皇室。神様の子孫が悠仁殿下だというのが伝統で、これを続けるかどうか、どうやって続けるかを先例に基づいて議論することが一つ目のポイントだ」。
2つ目のポイントとして、皇位継承が途絶えそうになった際の先例を挙げた。かつて武烈天皇の系譜が途切れた際、父の父の父の父まで遡り、その子孫である継体天皇に継いでもらったという。また、「神武天皇から74世目の悠仁殿下までは全員が男系である」といい、女性天皇が存在した時代に触れながらも「女性は結婚したら皇室に受け入れてもらえるが、一般男性は神武天皇より前の神話の時代から一人も皇室に入っていない」。
3つ目として、旧宮家の経緯が示された。南北朝の動乱から応仁の乱前後にかけて皇族が激減した時代、御花園天皇が弟の貞成親王の子孫に対し「未来永劫、皇室に残れ」という直命を下した。倉山氏は「600年後に何かあった時のために備えていた家系なのだ。本来皇族の身分に生まれるべきだった方々に、ご先祖様の身分を取り戻していただこうとお願いする話だ」と説明する。
■「とんでもない話だ」旧宮家男系男子を養子に迎える意味
