「やはり『片道切符で富山から東京に行きます』と来たから、なんだろう、急に言ってきたなと。その前段が秋葉原事件でってあるから、ジョークというか不謹慎なことをわざと言ってきているのか、本気なのかな?と思い始めて。確信したのは、実際に私が『事件を起こすつもりですか?』と聞いたら、『言及を差し控える』というコメントが返ってきて。今までやり取りした人は『絶対やってやる』と駅の名前や方法を述べる人か『ごめんなさい。やらないから通報しないでください』の0か100の対応がほとんどだったのに、要はどっちつかず。言及を避けるというのが今までで初めてのケースで、しかもその文章はしっかりやり取りできていた人だからこそ、これはちょっと確度の高いところでおこしそうだという感があったので、そのタイミングで通報した」
――「覚悟を持って通報した」とのことだが、この覚悟とは。
「私は加藤智大という人間の友人として止められなかった。大事件が起きた。せめて自分が関わったことに関しては加害者を生みたくない。当然、加害者が生まれなきゃ被害者は生まれない。その信念のもとで行動した」
――容疑者はどこかで止めてほしい気持ちもあったのか。それとも決意の表れだったのか。
「彼に関してはそういう人間関係を築いていって、内心どう思っているかというのをやり取りしていきたかったが、正直この期間で彼を知ることは当然できないから、私としてはまだ始まっていない話。例えば予備準備罪というのは最大で拘禁刑2年、社会的制裁がもうとっくに2年以上の大きな報道をされてしまって、彼の人生が間違いなく今より厳しいものになってしまった。
通報したことによってなったという責任は感じているので、まずは彼に会いたい。会った上で『てめえ、余計なことしてくれたな』なのか『止めてくれてありがとう』なのかは本人次第。そこで、可能なら一緒にやっていけることができれば、何かお手伝いできないかなと今動き始めている」
――今回、容疑者は容疑を認めている。それを聞いた時はどう思ったのか。
「それも含めて、早いところ目を見て『どうなの?』と話はしたい。彼にとって影響のある報道がここまで過熱すると正直想像もしなかったので、まずは直接会って、字面で見るだけではどういうニュアンスで言っているか分からないから。『止められて良かった』と英雄的に扱ってくれる人はいるけど、それは全然違う」
――容疑者は会ってくれると思うか。
「そこはこっちのエゴ。会って話したいはこっちの思いだけであって、向こうが『余計なことすんな』と会いたくないなら、それは当然できない。やっぱり『助けてくれ』と手を出してくれないと、こっちは握り返せないから。だから、今日も来たメールの子は『助けてくれ』だったけど、救われるのはあなただから僕は救えないよというやり取りをしている」
秋葉原事件を止められたかもしれないという思い
