【実録】「俺にはあいりしかいない」ガチ恋LINEやり取り→金の無心に応じるため消費者金融からの借り入れも…40代男が犯行に及んだ真相、ライバー女性殺害事件の裁判記録

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生配信のカメラを向け「まだ動くんだ」「死んでますかね」

 そして3月11日早朝、高野被告は栃木の自宅を出て、電車で東京へ向かった。凶器はナイフ2本。刃体の長さは約12.6センチと、約15.6センチだった。

 午前8時30分ごろ、佐藤さんの生配信が始まった。高野被告は、その配信を見ながら移動。「高田馬場に行きたいと思う」のような、画面の中の言葉や風景を手掛かりに、佐藤さんの居場所を絞っていった。

 午前9時51分ごろ。高野被告は配信中の佐藤さんを発見する。正面から体当たりし、腹部をナイフで刺した。倒れた佐藤さんの顔や首、胸、腹などを少なくとも55回。ためらうことなくナイフを振り下ろした。

 さらに高野被告は、地面に落ちた配信用のスマートフォンを拾い、「まだ動くんだ」「死んでますかね」などと言いつつ、佐藤さんの顔をアップで映した。血だらけの佐藤さんの姿はそのまま生配信され続けた。

 高野被告は、駆けつけた警察官に現行犯逮捕された。「配信者だから、顔を傷つけてやればいいんじゃないかと思った」「顔を傷つけるつもりで、殺すつもりはなかった」(高野被告)。

 しかし裁判所は、この主張を退けた。「転倒した被害者の上から、ためらうことなく50回以上も刺しており、確実に殺す行動を取っている」(裁判長)。

 高野被告とはどんな人物だったのか。大学を中退後、仕事をしていたが、職場での人間関係がうまくいかずにやめた。その際、統合失調症と診断された。障害者手帳を持っており、国から月およそ7万円の支給を受けて生活していた。

 逮捕後には、およそ2カ月間の鑑定留置が行われた。結果は、刑事責任を問うことができるというものだった。高野被告は「やってしまったことは許されないことで、被害者と家族には申し訳なく思います」と供述した。

地裁判決は「非常に悪い」が「同情の余地」も
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