「目を開けたまま、立ったまま意識を失ったと思います――」重量級の“雄”を相手にわずか89秒で“立ったまま失神させる”衝撃KOが発生。「34連勝無敗、30KO」ファイターの異次元の強さに戦慄が走り、実況も驚嘆。一方、一歩間違えば自らも危険な場面で、身体を呈して懸命に試合を止めたレフェリーの行動にも称賛の声が集まった。
7月20日に福岡・マリンメッセ福岡B館で開催された「K-1 DONTAKU 2026」のメインイベント。ティアン・ターザン(オランダ)対K-Jee(SHINE SPORTS CLUB)の試合は、選手の欠場に伴って緊急参戦を果たしたK-Jeeが、ターザンの前に1ラウンド89秒、衝撃的なKOでマットに沈んだ。
もともと組まれていたターザン対ルーカス・アハテルバーグ戦は、ルーカスの怪我により宙に浮いたが、そこに名乗りを上げたのが九州は熊本出身で“火の国から来た巨星”こと重量級の雄として活躍してきたK-Jeeである。とはいえ、クルーザー最強と恐れられている男との一戦に急遽参戦となれば、まさに“漢気参戦"といえる。
かつてシナ・カリミアンをこの地で粉砕。番狂わせを起こした実績もあり、ホームでのアップセット再現に期待が高まったK-Jeeだが、やはり絶対王者の壁は高かった――。
開始からターザンが前後のステップで動きながらローを蹴って圧をかける。下がりながらのK-Jeeはワンツーから右ローの連打で押し戻すが、蹴りも上手いターザンのハイキックとローの蹴り分け。そして開始30秒すぎに軽く合わせるような左ストレートが突き刺さり、K-Jeeが後方に吹っ飛んでいきなりのダウンを喫する。
幸先よくダウンを先制したターザンは、立ち上がったK-Jeeに左ハイ、左フックでグラつかせる。K-Jeeの左ボディ、左フックはガードされるものの、さらに踏み込んでボディに連打と勇気ある反撃をみせる。しかしターザンの狙いすましたミルコ・クロコップばりの右ハイキックがアゴ先を的確にとらえると、K-Jeeはロープにもたれ掛かるようにフリーズ。ここで危険を察知したレフェリーが身体を入れて試合を止めた。
戦慄の右ハイで立ったまま失神の異常事態


