この局、忍田の配牌には役牌でドラの發が対子で入っていた。第1ツモで3索を引き入れてソウズで1面子を完成させると、2巡目には早くも發を引き込んで暗刻とした。この時点で發・ドラ3の満貫が十分に見える絶好の手格好となった。
すると4巡目、忍田の元に4枚目となる發が舞い込む。ここで暗カンをすれば目立ちすぎて他家に過度の警戒を与えてしまうと判断したか、忍田はカンを宣言することなく、手からしれっと1枚の發を切って發・ドラ3の満貫打点を維持した。この選択に対し、解説の河野直也(最高位戦)も「門前ならカンだが、鳴くつもりがあるなら、1枚切っておいた方が警戒心が薄れる」と、その意図を説明した。手牌の進行を見たファンからも「押し寄せる發」「4枚目w」「なるほど」といった声が上がった。
その後、忍田は9巡目に4筒を引き当ててカン5筒待ちでテンパイを果たすと、リーチはかけずにダマテンで静かに息を潜めた。山に5筒が2枚残されていたところ、一気通貫でテンパイを入れていた渡辺太(赤坂ドリブンズ・最高位戦)が5筒をツモ切り。すかさず忍田からロン発声がかかった。
狙い通りに發・ドラ3の満貫、8000点(+300点、供託1000点)を獲得した忍田。ベテランらしい技と深謀遠慮が光る圧巻の一局となった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mトーナメント 現Mリーガー40人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者32人、計72人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手、個人タイトル獲得の4選手は、シード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、3rdステージに分けて行われ、勝ち上がった16人がファイナルステージへと進む。賞金総額は3000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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