将棋の「伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦七番勝負」第3局が7月29、30日の両日、北海道登別市の「祝いの宿 登別グランドホテル」で行われ、先手の藤井聡太王位(竜王、名人、棋聖、棋王、王将、24)が挑戦者の伊藤匠二冠(叡王、王座、23)を151手で下し、シリーズ成績を2勝1敗とした。
両者1勝1敗のタイで迎えた注目の登別対局は、「角換わり」の出だしから、後手の伊藤二冠が右玉を採用。伊藤二冠が勝利を収めた第1局と同じ流れをたどっていたが、本局では伊藤二冠が手を変える工夫を見せ、そこから激しい中盤戦へと突入した。
1日目はハイペースで進行する中で藤井王位が長考に沈む場面が多く、伊藤二冠に対して持ち時間で3時間近くの差がつく展開となった。しかし、2日目に入ると盤上はさらなる難所を迎え、今度は伊藤二冠が時間を多く消費する息詰まる展開へと移行していった。
後手の伊藤二冠による入玉をめぐる攻防が続き、長らく持将棋や千日手がちらつく極めて緊迫した局面を迎えた。先手の藤井王位の囲いは薄そうに見えたものの、急所への狙いを定めるのが難しく、伊藤二冠をもってしても有効手を見つけることが困難な状況が続いた。
最後まで形勢不明のまま進行した対局は、最終盤に入ってついに激しい攻め合いへと発展する。互いに持ち時間を削り合う息を呑む競り合いの中、藤井王位が放った渾身の『角打ち』から見事に抜け出すことに成功。藤井王位が超高難度の一局を制し、タイトル防衛に向けて大きな2勝目を手にした。
終局後の藤井王位、伊藤二冠のコメント




