山下四段の予想通り、注目の対局は角換わりの出だしとなった。この強気な姿勢に対し、解説を務めた門倉啓太六段(39)は「“藤井竜王・名人の角換わり”というのは、恐ろしすぎて避ける傾向にあるが、堂々と受けて立つ。山下さんの大物感が見られた」と驚きを隠せない様子で称賛を送った。しかし、盤上が進むにつれて“絶対王者”が徐々に牙を剥く。序盤の作戦勝ちから藤井竜王・名人が早々にペースを掌握すると、一切の隙を与えずに一気に相手玉へとにじり寄っていく厳しい展開となった。
終盤戦、藤井竜王・名人は三枚の桂馬を使って後手玉を完璧に包囲し、受けのきかない絶望的な状況へと追い込んだ。その辛すぎる指し回しに、実況解説の伊藤真吾六段(44)が「将棋界で一番詰ますの得意ですからね」と唸ると、門倉六段は「将棋界というか、人類(笑)」と驚嘆。さらに伊藤六段が「全世界で、全宇宙で(笑)」と被せるなど、放送席も大興奮の展開となった。
「まじで無理ゲーすぎる」「これ見せられたら先手は渡せないな」
