■「AIは発展途上」付き合うために必要な“人間の成熟”
一方で、AIの出力を修正するとなると、誰かが「良い回答」の方向性を決めることになる。
平野氏は「開発企業によっては、『よい回答』を定義するために哲学者を採用するところもある。何をよい世界と呼ぶのか、企業によって考え方が出てくるところ」と話す。
犯罪に直接つながるような明確な悪用については多くの企業が禁止しており、基準もわかりやすい。しかし、バイアス問題は「何が正解か」を一概に言えないため、どこまで許容すべきかという倫理的な調整が非常に難しい。
瀧波氏は、AIを盲信するのではなく、私たちユーザー側の姿勢を変えていくべきだと訴える。
「AIを作っている側にとっては、やっぱりビジネスですから。ただ、どんな企業にも、ビジネスにも、倫理というものが必要であって、何かあった時に責任を取るべきだと思う。しかし、国家の方も軍事利用などで、なるべくAIの企業と喧嘩したくなさそうな雰囲気もあり、難しいと思う。人間の成熟が足りていない。AIは人間じゃないから、発展途上であるものだという意識を持って使っていきたい」
(『わたしとニュース』より)
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