「8階にどうやって描いた?」日光鬼怒川・廃ホテルに“巨大落書き” 「10分あればいける」「無許可で描かれた可能性」現役アーティストらが見解

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元鑑識は“グリッド線”に着目

 そして4人目の賢者として、「事前に計画を立てて、綿密な計画の上に描いている」と予想するのは、元京都府警・機動鑑識隊の隊長補佐を務めた矢山和宏氏。元警察の立場からは、どう見えるのか。

「写真を拡大して見ていくと、建物には等間隔の窓、壁も縦横に階層や区画割りみたいな線が入っている。それをグリッド線代わりにして、事前に図面を描いて、それを実際にロープで下りて、グリッド線に従って順次描いていっているのかなと思う」

 その理由として、「上から下までが、ちゃんと統一されている。ゆがんだりしていない。やはり計画性がないと、きれいには描けないだろう」と話す矢山氏。グリッド線に着目したのは、鑑識時代の経験からだった。

「現場に行って、現場の図面を本部で起こしたりする。そういう時に必ず必要なのがグリッド線。目安になる縦横の基準みたいなものがあると描きやすい。大きな窓と、それを指標にした縦横の壁の線。これが目安になって、あの場所を選んだのかなと考えられる」

 加えて、「下書きは基本的にはできないと思う。写真をパソコンに落として図面は作っていたと思う。でも実際現場でそれはできないため、グリッド線を基に描かれているということ」とも語る。

 また、窓や壁の切れ目を「天然の下書き線」として利用する、緻密な計算があったと推測。「描いているところは見られたくないという深層心理があると思う。絶対バレないようにしたい。なので、あらかじめ綿密に計画を立てて描いている。それもなるべく短時間に描けるようにしていたのだろう」。

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