経済損失は3兆円?更年期障害に悩む50代男性「命の危険を感じるくらい追い込まれた」「いろんな病院をめぐってきた状況が10年続いた」“ゆらぎ世代”の本音と社会の支え方

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■診断まで10年「診断難民」だった男性更年期の現実

よりさん
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 よりさん(55歳)は40歳頃からめまい、動悸、発汗といった症状が現れ始め、その都度さまざまな病院を受診したが、男性更年期にたどり着くことなく「しばらく様子を見ましょう」という言葉を繰り返された。「私は診断難民と呼んでいる。診断がつかずにいろんな病院をめぐってきた状況が10年続いた」と振り返る。

 めまいについては脳の病気、動悸については心臓疾患を疑い、通院を続けたが「異常なしがずっと続いた」。そして、「まさか男性更年期とは思わなかった。と述べる。

 症状のピークについては「寝ても座っても何をしていても苦しい。このままだと、もしかしたらっていうところまで正直追い込まれた」と語り、当時担当していた部門の責任者の職も「自分から白旗を挙げて降りた」と明かした。「今までずっとがむしゃらに頑張って積み上げてきたキャリアだったので、ここで終わりかと正直思った。ただ、体力的にもう限界で、命の危険を感じる状況だったので、仕事よりも自分の体・命という方に視点が向いていた」。

 現在は治療を開始し症状が落ち着いているという。「不調とどううまく付き合っていくかというところに目が向きがちだが、治療や生活習慣の見直しでホルモンバランスを整えていくやり方でうまく付き合っていこうと思っている」。

 また、更年期を経て働き方や生き方が大きく変わったことも話す。「更年期にならなければずっとがむしゃらに会社一本でやってきたんだろうなという思いがある。更年期を境にマインドセットが変わり、生き方や働き方を見直せた。意味では好意的に受け止められる部分もある」と述べた。

■「まずは早めに医療機関に来てほしい」専門医が語る治療と予防
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