限界集落の生き残り策なのに…シャインマスカット大量窃盗 「日本は盗まれない」前提が崩壊の現実

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“ライバル”だけれど、頼り合える存在

 2008年に新規就農者の受け入れを始めて以降、離脱した移住者はゼロだ。

 山田さんは「農家同士だとライバルみたいなところもあるので、聞きづらかったり、頼りづらかったりすると思う。久米南町山手地区に関しては全くそういうところはなくて、『これどうするの?』『袋がたりない、ちょっとちょうだい』とか、『いいよ』って快く(協力してくれる)」と、町の良さを語る。

「(窃盗事件を)聞いた時には、盗難にあった農家の方にすぐ電話をした。電話をして励ますことはできないかなとは思うが、気付けば電話していて、『大丈夫?』と。今回の事件は、悔しさもあり、悲しさもあり。こういうことは二度と起きてほしくない」

 シャインマスカットは、農林水産省の試験場が約20年の歳月をかけて生み出した、メイドインジャパンの品種。栽培も繊細で、花が咲いたら薬に浸けて、種をなくす。実がつきすぎた房は落とす。1房ずつハサミを入れ、最終的に残すのは45粒ほどだ。

 被害に遭った農園の関係者は、「見た目が大事で1房あたり粒数が決まっているので、粒を落としたりする作業が一番時間かかる」と話す。そのあとは、粒の並びを整え、袋をかけ、色がのり、実が熟すのを待つ。

被害は売上だけでなく…
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