施術料金1.9万→30万円に? 密室で高圧説得、“医者以外”の違法カウンセリングも…美容医療業界にはびこる“アップセル”問題とは

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■「1.9万円で来させて、30万円を取りにいく」アップセルの狙い

アップセルにおける広告の例
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 はるかさん(仮名)は数年前、片目だけ二重にしたいと思い、ネットで見た約1万9000円のプランを目当てにクリニックを訪れた。しかし、カウンセリングが始まると次々とプランが加算され、「あなたの目だと30万円はかかる」と告げられる。納得できずに帰ろうとすると、2人がかりで引き止められ、3時間ほど帰れない状態が続いた。「身分証を出すように言われ、返してもらえなかった。免許証を返してくださいと言っても、こちらもあなたのために時間を取っているんだからと言われた」と振り返る。さらに最終的には「あなたの目の形だと30万円でも可愛くなれないから」と暴言のような形でさらなるアップセルを求められ、無理やり帰ってきたという。

 動画などでアップセルへの注意喚起を続ける、アマソラクリニック院長の“ドラゴン細井”こと細井隆氏は、アップセルの構造について「安く見せて来店させ、そこで本来取りたい値段を提示する。クリニック側は来店にかかる広告費を回収しなければならないが、1万9000円のプランで帰られたら赤字になる。だから(クリニックに)来させておいて、そこで実際に取りたい金額を取りにいく」と解説。さらに長時間拘束については「カルト(宗教)もよくやる“軟禁手法”だ。同じ場所で同じ話を聞き続けると思考力が鈍くなる」と、その狙いを明かした。

 「指名料のある特別なドクターが担当してくれる」といった説明についても、「そんなものは存在しない。アップセルをやっているようなクリニックのドクターは総じて技術が低い。本当に腕のいい先生は、詐欺的な広告を出さなくても集客できる。カウンセラーという営業スタッフに頼らないと仕事が来ないようなドクターが、そういうところに回されている」と断言。

 なお厚生労働省によると、患者の希望を聞き取ったうえで治療方法を提案・決定することは医療行為とみなされ、医師以外が行うと違法になるが、美容外科業界では無資格のカウンセラーによるカウンセリングが横行しているという指摘がある。

■「“情弱”を狙っている。知識があれば回避できる」
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