■なぜ家庭内の性被害は表面化しないのか——密室構造とSOSの受け皿
なぜこうした被害が潜在化するのか。古橋氏は「子どもにとって家庭そのものが唯一絶対の世界なので、他の常識を知ることもなく、他に相談するという感覚がそもそもない、という大前提がある」と指摘。また、「年少の子どもは、されていることが性的な問題だということがわからない。遊んでもらっている、楽しませてもらっているという認識の子もいる」と分析する。
加えて“グルーミング”の問題も挙げた。「小遣いをあげたりおもちゃを買ってあげたりして喜ばせる一方、『こんなことを喋ったら家が崩壊する』『お父さんお母さんが離婚する』と言い聞かせるケースもある。そういう経過をたどると、子どもは自分が悪い、人に相談してはいけないという気持ちになっていく」。
カナさん自身も、「やっぱり子どもは知っている世界が狭いので、家庭内で起きていることは、どこの家庭でも同じように起きているんだろうなという認識があった。洗脳のようになっていた」と明かす。
そのような状況の中「なにか支えはあったのか」と問われると、「日本で安心して生きることができないなら海外に行けばいいという考えはずっとあった。高校を卒業したら海外に行くというのがあった」と答える。
カナさんは今、SNSやブログで自身の経験を発信している。最後に今被害を受けている子どもたちへ、「相談できる大人が身近にいるなら、我慢せずに相談してほしい。もし相談できる大人がいないのであれば、SNSなどに自分の気持ちを発信して、今少しでも自分の中から嫌な気持ちを吐き出してほしい」と訴えた。
(『ABEMA Prime』より)
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