「神風は知っていても回天は知らない」人間魚雷の記憶を伝える“回天JK”椎木双葉さん(18)の奮闘…97歳の元乗組員から託されたバトン

テレメンタリー
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■「忘れるつもりはない」託されたバトン

椎木双葉さん
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 体験ツアーの後、双葉さんはホームページをリニューアル。原爆ドームから大津島へのアクセスなどを追加した。

 JR徳山駅に設置された回天記念館への案内板。これは双葉さんの提言を受け、周南市が設置したものだ。

 回天記念館ではこんな取り組みも。「英語のパンフレットです(2025年4月作成)。回天記念館の説明や回天とはどんなものかが説明してあります。あとは館内の展示の説明ですね。(外国人の来館は)週で3〜4組来る感じ」(岩崎達也さん)外国人にも少しずつ知られるようになってきた。

 双葉さんは「知名度がまだ足りていないので、海外のEC(通販)サイトなどを通じてルートを作るのと、それに対応できるような環境の強化が必要だと思っていて」と語る。

 こうした双葉さんの活動に関心を寄せた人がいる。元読売旅行社長の貞広貴志さんだ。現在は周南市で観光コンサルティング業を開業し、自治体へのインバウンド支援などを行っている。

 貞広さんは「今回の双葉さんのプランが、広島から連れてくるだけでなく、原爆記念資料館と、ほぼ海外では知られていない回天を結びつけたところが大きくて、そういうストーリー性、一つに連なった物語があると高付加価値の文化的歴史的な関心の高い人を引きつけることになると思います」と分析する。貞広さんは地元の旅行会社などと協力し、広島からのインバウンド向け回天記念館見学ツアーを計画中だ。

 2025年11月、高校3年生の双葉さんは受験勉強で忙しい日々を送っている。回天のことはちょっと一休み、大学合格を目指して全力投球だ。

 そんな忙しい中、「年に2回しか会えないので、結構楽しみではありました。清積さんも自分の活動をいろいろな人を通して、頑張っているねとかいろいろ感想なども聞いているので、清積さんに会えることはすごい楽しみです」(双葉さん)

 待合室で清積さんと再会した双葉さん。

「清積さん、椎木双葉です」(双葉さん)

「椎木さん、いつもありがとうございます。あんたに会いたいから無理してきたんよ。いつもありがとうございます」(清積さん)

「清積さんのお陰なので」(双葉さん)

「回天のことを、このごろ誰も言ってくれんのよ」(清積さん)

「そんなこともないですよ。最近は少し外国人も増えているらしいです。これからもっと増やしていくので」(双葉さん)

「これからも頑張ってください。どうもありがとうございます」(清積さん)

「いや、全然全然…」(双葉さん)

「お礼を言いにきたんよ、うれしい」(清積さん)

「こちらこそうれしいです」(双葉さん)

  双葉さんはお見送り。この後、再び受験勉強に戻る。

  今年も回天を知る戦争体験者の出席は、清積さん一人だった。「とにかく教育で仕込まれてみんなが洗脳されてしまったんだから、あんたたちは絶対にこういう間違った教育を受けずに、平和な日本で過ごせるようにしてもらいと思っている」(清積さん)

「(Q.椎木さんに回天の何を伝えていってほしい?)当時の空気、あれがいかんかったからこういうことになった」

 双葉さんは「将来のことはまだ見えていないんですけど、自分が一つ言えることは、国際的にどの分野でも活躍できるような人でありたいと思っています」と語り、「どの分野に行っても回天のことは忘れないでくださいね」と言われ、「忘れるつもりはないです。大丈夫です」と力強く答えた。

※年齢等は2025年12月4日放送時点
(山口朝日放送制作 テレメンタリー『回天JK』より)

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