盤外から始まる極限の心理戦で、絶対王者がまさかの“敗北”に苦笑いを浮かべた。8月22日に生中継された将棋の早指し団体戦「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」の準決勝第2試合は、東武鉄道 北関東ブリッツァーズが九州サザンフェニックスをスコア5勝2敗で下し、見事に決勝進出を決めた。持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる本大会だが、対局前に持ち時間を競りにかけ、提示した時間を削って先手番を奪う新ルール「先手番入札制度」が大きな波乱に。藤井聡太竜王・名人(王位、棋聖、棋王、王将、24)と、深浦康市九段(54)による息を呑む駆け引きが展開され、ファンの視線を釘付けにした。
注目を集めた入札の瞬間、司会の鈴木環那女流三段から両者の提示時間が発表されると、スタジオは驚きに包まれた。「迷っています。先手を取りに来ると思うので、対抗しようかな…」と1分13秒を提示した藤井竜王・名人に対し、「先手を取る方向で。90(秒)か95(秒)で迷ってる」と言いつつ1分30秒の強気な決断を下した深浦九段が、見事に先手番をもぎ取ったのである。
「なんとなく1分13秒という数字が浮かんできたんですけど…」こんな記事も読まれています

