将棋の「伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦七番勝負」第5局は8月27日、徳島市の「渭水苑」で2日目の対局を行っている。シリーズ成績2勝2敗のタイで迎えた注目の大一番は、先手の藤井聡太王位(竜王、名人、棋聖、棋王、王将、24)が序盤の構想段階でリードを奪い、玉頭地点で緊迫感あふれる中盤戦が繰り広げられる中、後手の伊藤匠二冠(叡王、王座、23)の手番で昼食休憩に突入した。
前例のない激しい力戦へと突入した本局だが、藤井王位が披露した未知の手順がプロの解説陣を驚愕させている。ABEMAの中継に出演した横山泰明七段(45)は、伊藤二冠が採用した右玉に対し、「右玉の将棋は知っている、知らないが大きい」と解説。
その上で、藤井王位の指し回しについて「王様の守りの急所の金が離れて、飛車を王様に近づけるという、セオリーを無視した手順はすごい発想。これで先手が良くなるなんて革命的。升田幸三賞にも値する衝撃的な一手だった」と大絶賛した。「その指し方をして良くなるというのは、本当にビックリした」と舌を巻き、「さらに、自分の玉頭の歩を捨てて攻めていくという、見たことがない手ばかりで混乱してしまう」と、将棋の常識を覆す藤井王位の深い構想力に衝撃を受けた様子だった。
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