「あいつら消してやる」犯行を請け負った男らの重層的な関係…顔も知らない夫婦をなぜ殺害?上野・飲食店経営夫婦殺害事件

(9/9) 記事の先頭へ戻る

検察は「真相解明や真犯人全員の検挙を妨害する行為」

 およそ30分後、交番へ。「自分の意思で来た」と説明したが、検察はこの出頭をこう見た。「上位の指示者を隠すため、最初は姜と若山を出頭させようとしたがかなわず、仕方なく共犯者からの出頭指示に従ったもの」「真相解明や真犯人全員の検挙を妨害する行為」。

 出頭はしたが、証拠は手放していない。そして、自分を指示した“上”の名前も出していない。それが平山被告の出頭だった。

 最初に作られたのは、自首調書だった。話したのは車を貸したことと遺棄場所の提案。どちらもいずれわかることだった。捜査員「車を貸した相手は?」との質問に、平山被告は「Aさんです。名前は知らない。一緒にいた2人も、あだ名しか知らない」と答える。

 また「他に事件に関わった人間は?」との問いに、「Hという人間が、関わっています」と返し、捜査員から「Hは……キミだね」と確認される場面も。平山被告は「はい」と応じるも、それでも指示者の名前は出さなかった。

 2年後の論告、検察は「平山は実行部隊のリーダーであった」として、自首も認めなかった。裁判所は自首の成立を認めている。ただし「自首の成立は、量刑に大きく影響する事情とはならない」「被害者夫妻とは関係性がなかったのに、本件に関与し必要な役割を主体的に果たした」。その上での懲役30年だった。

 誰かに命じられて、渡されたものではない。“上”から降りてきたのは、「探せ」の一言だけだった。平山被告と指示した佐々木被告は、ともに懲役30年の判決だった。関根被告は無罪を主張している。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

この記事の画像一覧
こんな記事も読まれています
この記事の写真をみる(5枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る