「関わりたくなかったが…」関係性から依頼を受諾
依頼が次に渡ったのが、佐々木被告。福岡から上京して2カ月。佐々木被告は「みんなお辞儀をしているから、すごい力を持っている人だと思った」と供述する。
関根被告は、佐々木被告にこう言ったという。「処理してほしいことがある」。依頼は遺体の処理、報酬は数百万円。後に佐々木被告は「関わりたくなかったが、誠端さんと同じ上野で仕事をしている以上、断れなかった」と明かす。
しかし数日後、中身が変わる。「上乗せする。やれる人を探せ」。提示されたのは1500万円で、原資は関根被告と前田亮被告(不動産会社経営者)が用意したとみられている。
探せと言われた男が、探せと次の男に指示を出した。それを受けた男が、さらにその下に指示を出す。
時間を2024年4月15日に戻す。午後9時30分、平山被告は品川区にいた。コンビニの駐車場に、自分名義の車を停める。午後10時、歩いてきた姜被告と若山被告と合流。「場所は、送ってある」「終わったら、栃木だ」「“栃木”とだけ聞いている」と告げ、車の鍵を渡した。運転するのは姜被告だ。
午後11時、平山被告だけが歩いて店を出た。空き家へ向かう途中で道に迷い、通りがかりの人に、道を尋ねている。下見をしていない、場所も正確には知らない。それでも殺す場所と燃やす場所を2人に伝えていた。
そのころ、宝島さん夫妻は東品川にいた。車内で飲まされたコーヒーに、睡眠薬が混ぜられていた。夫妻が連れて行かれたのは品川区にある空き家、その1階のガレージだった。平山被告は中には入っていない。外に残り、扉の開け閉めや見張りをしていた。
龍太郎さんの首は、2日前に買われた延長コードで絞められた。幸子さんは長さ30cmのネイルハンマーで、頭を繰り返し殴られた。死亡したのは、午後11時50分から、午前1時30分までの間。その間、平山被告は外にいた。姜被告から「今から、空き家を出ます」との連絡を受け、2人が車で走り去るまで、平山被告はその場を離れていない。
4月16日午前2時30分ごろ、上野の駐車場に、関根被告らの車が集まる。平山被告はそこにいない。平山被告は五反田の居酒屋に1人でいた。
報酬1500万円の分け前は…
