「あいつら消してやる」犯行を請け負った男らの重層的な関係…顔も知らない夫婦をなぜ殺害?上野・飲食店経営夫婦殺害事件

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経営方針めぐり対立、他店ともめたことも

 ここで時間を戻す。平山被告が最後まで知らなかった“上”の話だ。事件を計画したとされ逮捕・起訴されたのは、夫妻の長女の内縁の夫だった。

 2024年1月、平山被告に指示を出した佐々木被告の、その上にいたとされるのが関根被告。会社のマネジャー的存在で、店も人の採用も関根被告に任されていた。しかし、経営者の宝島さんと関根被告は、徐々に話が合わなくなる。

 捜査1課が見立てる対立は、店の増やし方をめぐるものだった。宝島さんが「もっと店、増やせるだろ」「人件費は抑えて、人を増やせばいいんだよ」と求めると、関根被告は「いや、俺は増やしたくないです」「ちゃんと給料払って、日本人を雇った方がいい」「今ある店で利益出した方がいいですよ」と反論。

 宝島さんが「それじゃ広がらないだろ」と拒むと、関根被告は「広げりゃいいって話じゃないでしょ。あなたとは話がかみ合わないな」と返すような流れだ。

 宝島さんの側も、上野駅の周辺の店を、すべて自分の経営にしたい。そんな意向を持っていて、ほかの店ともめることもあった。そして2024年1月、長女が両親の会社の取締役を外れる。

 ABEMA的ニュースショーは、関根被告が逮捕された直後、事件を紐解く話を取材していた。東京・御徒町にある居酒屋経営者だ。関根被告から代理店を通じて、宝島さんが経営していた店舗を購入しないかと持ちかけられていたのだ。宝島さん夫妻が殺害された直後のことだった。

 改めて当時の話を聞いた。「図面とか店の外観を撮ったのをまとめて、宝島さんの会社をコンサルタントしている人に頼まれた、ということで営業マンが来た。担当さんが12店舗をまとめて1億円だったら安いんじゃないですかという形で。ただ、もんじゃ焼き屋とイタリアンとかバルみたいなものだけは、このまま続けるという話でしたが。肝心の宝島さんご夫婦が亡くなられている状態で、誰と契約を交わすんだろうというところが、やはり疑問になります」

 秋山氏が「この界隈のこういう居酒屋は、1店舗で平均月どのくらいの売り上げがある?」と聞くと、居酒屋経営者は「後輩がアメ横でやっているが、坪数50坪くらいで3000万円」と答える。怪しさを感じた居酒屋経営者は購入しなかったが、この証言をABEMA的ニュースショーで伝えた直後、警察が事情を聞きに来たという。

 2024年2月下旬、関根被告は上野署を訪れ、こう訴えていた。「あの店は、従業員が長時間働かされている」「外国人従業員の9割がオーバーステイか資格外活動です」「脱税もしています」。しかし、根拠は何も示さなかった。摘発はされていない。

 長女のスマホに、関根被告からこんなメッセージが届く。「あいつら消してやる」「ここを歩けなくさせてやる」。

 2024年3月下旬、関根被告は知人男性に「消して欲しい人がいるから手伝ってほしい」と依頼するも、男性は断った。事件の約3週間前だった。

「関わりたくなかったが…」関係性から依頼を受諾
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