Mトーナメントで同じスタジオを経験していても、Mリーガーとして卓に座った時、見える景色は違った。EARTH JETS・HIRO柴田(連盟)が昨期感じたのは、チーム、スポンサー、そして応援してくれるファンを背負って戦うことの重さ。街中で声をかけられる機会は何倍にも増え、「応援しています」という温かい言葉を受け取るたび、結果を残せなかった悔しさも募ったという。「思うようにいかず、歯がゆい一年」。その経験を持ち帰ったオフは集中勉強会でMリーグ特有の速度感を学び、自身の麻雀にも変化を加えている。まず見据えるのはレギュラーシーズン突破。そして個人では、慎重派らしく「+100ポイントぐらいにしておきます」と2年目の目標を掲げた。
―昨期はチームが最下位となり、個人成績もかなり厳しかった。
思うようにいかず、歯がゆい一年でした。あの独特の会場の雰囲気に飲まれてしまったという言い訳はしたくないですけど、そこも含めていろいろ思い知らされた一年だったと思います。
―Mトーナメントでも同じスタジオを経験していた。Mリーガーとして実際に座ってみると違ったか。
そうですね。Mリーガーになってから座った時の景色は違いました。Mトーナメントはあくまで個人戦で、団体を代表して戦ってはいましたけど、Mリーグではチームがあって、スポンサーの方がいて、応援してくれる方もいる。その中で「背負うものができた」という感覚がありました。
先輩Mリーガーたちは、それを背負った状態で打って、プレッシャーを跳ね除けながら結果を出してきたわけですよね。その中でリスクを取ることも含めて、期待に応えることがどれだけ難しいのかを実感しました。
―ファンの声援を受けながら戦うことにも、新鮮さやプレッシャーがあったか。
応援の声は本当にたくさんいただきました。Mリーガーになる前から街中で声をかけていただくことはありましたけど、その何倍、何十倍というくらい増えました。「応援しています」という温かい声を聞けるのは本当に嬉しかったです。
ただ、結果を残せなかった分、僕は素直に「ありがとうございます」と返していましたけど、心の中には申し訳ないという気持ちもありました。本当の笑顔でその声に応えられたのかな、という悔しさはありますね。
―個人成績が下位(38位)に沈んだことは、どのように受け止めているか。
悔しいですよね。僕の麻雀は、長いスパンでプラスを作っていくスタイルだと思っています。自分の団体のリーグ戦でも上位にいますし、長く戦って結果を出すタイプだと思っていたので。
何位だったかをそこまで意識しているわけではなく、最下位とも大きな差はないと思っています。このままではいけないという気持ちは非常に強いので、今期は昨期以上にプラスを持ち帰れるように頑張りたいです。
―昨期の結果を踏まえ、オフシーズンに取り組んでいることは。
Mリーグに入る前にも対局はかなり見返していましたけど、実際に戦ってみるとまた違うものでした。それを踏まえて、このオフはさらに勉強しています。
チームで集中勉強会もやっていて、普段なかなか打てない方たちと対局して、質問できる機会もいただきました。僕にとってはすごくプラスになっています。それを今期に生かして、さらに進化して結果を残したいと思っています。
―集中勉強会では、特にどんな部分を学んでいるか。
僕は赤入りの麻雀をベースに打ってきましたけど、Mリーガーの速度感はトップクラスです。僕が今まで打ってきた赤入り麻雀の戦術とは、また違う部分がありました。集中勉強会では、その速度感や対処法を教わっています。
後付けの仕掛けなど、かなり早い段階から前に出てくる選手も多い。どっしり構えているとやられてしまうので、先手を取ってくるタイプにはどう対応するかということですね。僕はどちらかというと構える方なので、参加率をもう少し上げたいと思っています。自分が参加することで相手に受けさせることもできますし、参加率を上げながらアガリの精度も高めたい。同じ土俵で速度を合わせた上で、そこで実力差を出せるような麻雀を打ちたいです。
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