Mリーグ2026-27シーズンのドラフト会議は9年目を迎える同リーグの歴史が動いた瞬間だった。4年前にU-NEXT Piratesとの契約が満了となり、一度退団している朝倉康心(最高位戦)を木下尚監督が指名。Mリーグで初めて、同じチームに復帰する選手が誕生した。Mリーグの酸いも甘いも知る男。そんな朝倉は2度目の“Mの舞台”で「結果を出す」ことだけに集中している。
―久々にパイレーツのユニフォームに袖を通した感想は。
やっぱりユニフォームは特別なものだと思うので、神聖なものに袖を通したなという気持ちです。うれしいというよりは、神妙な気持ちというか。これから始まるんだなという感じですね。
―ドラフト指名での反響は。
ドラフト当日からしばらく経ちましたが、思っていた以上にあたたかい声が多かったです。僕自身はもっと批判的に見られるかなと思っていたので、その部分はちょっと意外でした。
長らく育児との両立をしていますし、積極的に「Mリーグに戻ろう」という活動はしていなかったんですけど、やっぱり「戻る」となったら、生半可な気持ちで戻ってはいけないと思います。Mリーグで戦う覚悟、そして勝つための練習をしなきゃいけないですし、まずはそれを1年間、精一杯やろうかなという感じです。
―木下監督から打診されてから5日間考え、返事をしたことを自身のnoteで明かしていた。葛藤があったのか。
そうですね。まず僕一人では決められないという、家庭の事情もありました。「戻る」となった時に、「自分が本当に戻りたいのか」とか「戻ってちゃんとMリーガーとしてやれるのか」という部分で、いろいろ考えるところもありました。言ってしまえば、戻らなくてもそれなりにお仕事もいただけて、生活はできていましたし。
僕自身は一旦Mリーガーでなくなった後に家庭環境も変わりましたし、リーグ戦も降級しました。なので、ドラフトの候補になっている感覚はなくて、とにかくびっくりしたというのが本音です。
Mリーグに戻ることを目標としてやってきた人間ではなかっただけに、急に話が出てきて気持ちを固めることができなかったですけど、木下監督とはしっかり話をすることができましたし、その上で考えて「戻ろう」と決めました。
―結果、小林剛さん(麻将連合)と入れ替わる形になった。
「オールジャパン」という大会の時に一緒になって、そこでご飯に行った後に、カラオケもしました。ちょいちょいお説教されたり、憎まれ口を叩いたりしながら、いつも通りのやり取りをしていました(笑)。「しっかりやれよ」という感じでした。
―4人で集まって、改めてチームに入った実感はわいたか。
正直な気持ちを言うと、僕はまだチームからすると「戻ってきただけ」。監督が決めてきた人なんです。なので、僕はちゃんとMリーグで結果を出したり、しっかり立ち居振る舞いをして、初めて認められると思っています。
僕の方から「仲良くしましょう」と言う立場じゃないんです。結果で認めてもらうしかないかなと思っています。
―朝倉さんがMリーグで打っている時、すでに瑞原明奈さんもいた。その存在は大きいか。
それはそうですね。もともとチームメイトだった瑞原明奈さん(最高位戦)がいることで、チームに入りやすい感じはあると思います。
―対局を解説していた鈴木優さん(最高位戦)、仲林圭さん(協会)のことはどう見ているのか。
めちゃくちゃ強いと思ってます。2人はタイプこそ違いますけど、Mリーグでもトップクラスの選手だと思っています。ただ、2人とも強い中で「自分はその下でいいです」という気持ちで加入したら、絶対にダメだと思います。2人が強いことを評価しながら、自分も肩を並べて戦うという意識がないとダメだと思います。
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