白鳥翔、自らのエゴを捨てチームの優勝だけを求める決意「常勝軍団のイメージが薄まった。ABEMASが強いことをもう一回世間に認知させたい」/麻雀・Mリーグ

Mリーグ
白鳥翔
【映像】白鳥翔、超速攻の役満・四暗刻

 チーム創設から9年目となった渋谷ABEMAS。ファイナルシリーズの常連チームとして結果を出し続け、2022-23シーズンでは悲願の初優勝を飾った。しかし2023-24シーズンでは初めてファイナル進出を逃し、昨期はレギュラーシーズン敗退という屈辱を味わった。白鳥翔(連盟)は「常勝軍団のイメージは世間の中で薄まっている」と明かす。「ABEMASが強いことをもう一回世間に認知させたい」。白鳥が追い求めるのはただ一つ、チームの優勝だ。

【映像】白鳥翔、超速攻の役満・四暗刻

―個人としては16位(+110.2ポイント)という成績。一方、チームとしては初のレギュラーシーズン敗退を味わった。ご自身でどんなシーズンだったと振り返るか。

 個人のスコアは全く関係ないとは言わないですけど、正直チームのスコアが一番大事なので、そこに関しては本当に不甲斐ないという気持ちです。

 昨期に関しては多井(隆晴)と白鳥がプラス、そして松本(吉弘)と日向(藍子)がマイナスしたというのは実際のスコアとしてあるんですけど、そんな中で僕は自分の試合も、チームメイトが出た試合も、もっとスコアを伸ばせたと思うんです。そこが最終的にレギュラーシーズンを突破できなかったことに繋がりました。

 最後はセミファイナルシリーズの椅子を巡って、TEAM雷電との直接対決になりましたが、実はチームの全員が50ポイントずつぐらいプラスできたと思っているんです。そうすれば、チームはトータルでも±0ポイント付近で、レギュラーシーズンを突破できていたと思います。それを実現できなかったことが一番不甲斐なかったです。

―今期、レギュラーシーズンで敗退すれば、レギュレーション(選手入れ替え規定)に引っかかる形となる。

 いつだか忘れましたが、「ABEMASで替えがきく選手は誰か?」と考えた時、正直、僕は客観的に見て「自分が一番替えがきく選手だ」と思いました。Mリーグの選手は、スコアだけではなくて、それ以外にもオーナー企業にもたらす何かや、Mリーグ自体にもたらすものがすごく重要だと思っています。

 そういう意味で、僕以外の3人は本当に替えがきかない選手だと思っています。ただ、そんな中で、僕は直近2年間、割とスコアが安定して良くて、スコア的な意味だと僕も替えがきかない選手になってきたかなと思っています。

 だとしたら、やっぱり4人とも替わるわけにいかない。1人替わったら、ガラッとチームが変わってしまいますし、誰が抜けても、チーム内の接し方も変わるんじゃないかなと思っています。そういう意味でも、誰一人抜けて欲しくないですね。

―選手入れ替え規定が現実的になった今、チームメイトはどう映っているか。

 より気持ちが入っていると思います。でも本来はこの気持ちはこういう状況になる前から持っていなくてはいけなかったものです。僕は猶予の2年目だと思っているんですよ。正直、去年レギュラーシーズン突破できなかったのは、チーム全体の取りこぼしだと思っています。今期、チームメイトに気合いが入っていることはもちろん感じていますけど、それははっきり言って、当たり前のことですよね。

―いよいよ課題を突きつけられた感じか。

 そうですね。ずっとこの4人でやっていきたい気持ちはあるんですけど、どうしてもMリーガーは単年契約なので、仮にレギュラーシーズンを突破したとしても、誰か入れ替えの可能性はある。そんな中で、レギュラーシーズンを突破して、また4人で戦える状況になったとしたら、“もう二度とこんな思いはしたくない”という気持ちがみんなの中で強くなると思います。

 今シーズンがめちゃくちゃ勝負所なのは間違いないですしMリーグが創設されて、ABEMASとTEAM雷電だけ選手が変わっていないですけど、ABEMASの歴史の大きな1ページが2022-23シーズンの優勝だとしたら、今期はその次の1ページになるくらいの大きなシーズンになるんじゃないかなと思っています。

―今期に向けてどういう準備を進めているか。

 このMリーグルールはトップの価値が非常に高いので、トップを取りに行く選択をしようとすると、どうしても分散が大きくなりがちです。つまりプラスもいっぱいするけど、マイナスもしてしまうという選択になりがちなルールです。そんな中でレギュラーシーズンを突破するためにはどうしたらいいのかというのはずっと考えていました。

 僕は割と分散が小さい選択、安定的な選択を取りがちです。でも、やっぱり分散してもいいから、プラスを取りに行く選択をした方が、レギュラーシーズンの突破には近くなると思っています。自分の思考をいきなり変えるのはすごく難しいので、今練習をしています。今期は「結構危ないかもな」と思うリーチも増えるかもしれないですね。

 ABEMASはデータで見た時、着順は結構良いんですけど、素点が負けていてマイナスしているケースが結構あるんです。ここは改善していかないとダメだと思うポイントですね。

―「早めに仕掛ける」「参加率が大事」と話しているMリーガーが複数人いるが、Mリーグ初年度からプレーしている中で変遷を実感しているか。

 実感していますね。面前でどっしりみたいなタイプよりも、仕掛けが多めの選手が増えたことで、そうなっているんだと思います。けれど、そこにあまり引っ張られ過ぎないようにしたいとも思っています。「早いのが主流なんだ。だったら早いのに合わせよう」ではなく、自分の麻雀というか、自分が正しいと思った選択をしっかりして、戦いたいという気持ちです。

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