好成績を残した経験が、次のシーズンでは思わぬ落とし穴になった。赤坂ドリブンズ・浅見真紀(最高位戦)は、昨期の苦戦について「自我を出そうと思ってしまった」と振り返る。基本に忠実だった2年目から、自分なりの読みや選択を取り入れた3年目。結果も内容も納得できず、たどり着いた答えは「2年目にもっと負けていれば良かった」。女流最高位を獲得した今も、再び赤あり麻雀の基礎から自身を作り直している。
―チームはセミファイナルシリーズで敗退し、個人としてもマイナスで終わった。
もう少しちゃんと選択ができていれば、±0ぐらいにはできたなという局面がありました。ミスをして着順を落としてしまったとか、アガリを逃してしまったとか、放銃してしまったとか。振り返ってもすごく多かったです。運とは別の技術的な部分で直せるポイントがあると思うので、私としてはすごく良くなかったと思っています。
人間的に弱いところもあって、そういうミスを一回してしまうと引きずってしまうんですよね。うまく切り替えられなかったところも反省点です。11月ぐらいまではあまり負けていなかったんですけど、その時も内容自体はあまり良くなくて、たまたま勝てていたという感覚でした。それもずっと自分の中でモヤモヤしていました。
―ミスが増えてしまった原因は、どこにあったと思うか。
麻雀を自由に打とうとしてしまったところがありました。2年目の成績がすごく良くて、その時は基本に忠実に打とう、自我を出さずに機械のように打とうと思っていたつもりなんです。それで結果も良かったので、昨期は基本的なことだけではなく、もう少し自分の読みだったり、「こうしたい」という自我を出そうと思ってしまったんですよね。それがうまくいかなかったです。
スタートとしてそこが良くなかったし、結果も悪く、内容も悪く、それを引きずって悪循環になりました。
―理を求めながら戦うことと、自分らしさを出すことのバランスは難しい。
麻雀に限らず、どんなものでも基本ができていなければ応用はできないと思うんです。私は基礎の部分が100%できているわけではないのに、まだちょっと足りないところがあるくせに応用をやってしまった。それが良くなかったんじゃないかと思っています。
2年目にもっと負けていれば良かったです(苦笑)。そうしたら、もっと基礎をやったと思うので。調子に乗っていたわけではないんですけど、結果が出てしまったことが悪い方に響いてしまったのかなと思っています。だから今も基礎の勉強をしています。
―Mリーグで戦う上で、自分の基礎はどのくらいまでできていると感じるか。
7割ぐらいはできていると思います。ただ、赤あり麻雀をゼロから勉強しようとしたことは、これまでなかったんですよね。競技麻雀とはかなり違いますし、私は全然違うゲームだと思っています。
プロになってから10年以上、最高位戦ルールを中心に勉強してきました。その一方で、赤あり麻雀の基本を一から勉強することはあまりしてこなかったので、キャリアの長さに対して赤あり麻雀への理解や技術が足りていないと思っています。またゼロから頑張ろうと思っています。
―具体的には、どんな勉強をしているか。
1年目から2年目の間にやっていたような、基本的な勉強ですね。とにかくいろいろな手牌の形を頭に入れるとか、いろいろな人の意見を聞いてみるとか、そういうところに戻っています。チームメイト以外にも話を聞くことは多いです。
チームの中でもそれぞれ麻雀が違います。太さん(渡辺太)が一番オーソドックスに近い形で打っているので、太さんには一番話を聞いていて、自分としても理解しやすいです。園田さん(園田賢)やたろうさん(鈴木たろう)がやっていることは難しい技術も多いですが、すごく勉強になります。私が自分らしい選択をしようとしている時に「それはいいんじゃない」と言ってもらえることもあるので、安心材料にもなります。
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