環境が大きく変わった一年は、内川幸太郎(連盟)の麻雀そのものを見つめ直す時間にもなった。KADOKAWAサクラナイツからEX風林火山へ実質的な移籍となった昨期、新たな仲間とともに頂点へ到達。自身にとっては異なる2チームでMリーグ優勝を経験することになった。「結果を出さなければ」と自分を追い込む麻雀から離れ、「自分が切りたい牌を、自信を持って切る」。その心境の変化が好結果にもつながったという。古巣への変わらぬ思い、新たなチームで築いた絆、そして王者として迎える今期について語った。
―昨期を振り返って、どんな一年だったか。
僕の麻雀人生において波乱の年というか、自分の麻雀を見つめ直して、心持ちというものがまた大きく変わった一年でした。それがすごくいい結果に結びついたので、その心を忘れないように今年も戦っていきたいと思っています。
二階堂亜樹さんたちが僕を自由にやらせてくれましたし、勝又健志さんもアドバイスをくれました。永井孝典君については、僕が彼を育てるという責任感もありました。礼節を保ちながら、すごくいい団結力があったチームだったと思います。
―KADOKAWAサクラナイツに続き、異なるチームで優勝を経験した。今回の優勝にはどんな思いがあるか。
もちろん優勝を目指して、みんなやっています。個人としては全力で取り組んで、いい結果が出たらいいなと思っていました。実際に優勝できた時は感動的でしたし、このチームでは前回の優勝ではできなかった完全優勝もできました。このチームに入るまでの経緯もありましたし、自分が願ったチームで優勝できたというのは、特別な思いがありましたね。
―移籍後、ファンからの声をどのように受け止めていたか。
僕のファンとチームのファンが打ち解けてくれたことが嬉しかったですね。ファンの方同士からも温かい反響がありました。ゲストやイベント活動でも変わらず応援してくれましたし、ファン同士の交流があるのはすごくいいことだと思います。
僕はオフに1カ月くらいアメリカへ行っていましたが、その間に亜樹さんや勝又さんのゲストへ行ってくれる人もいました。僕個人だけではなく、チームも応援してくれているんだと思います。1年目からすごくいい環境、いいファンに囲まれたと思います。
―一方で、古巣のKADOKAWAサクラナイツは苦しいシーズンになった。どのように見ていたか。
「頑張れ」と思っています。僕にとって大切な思いがあるチームです。苦しい姿も見ていますし、いろいろな出来事もありますが、元チームメイトには「頑張れ」と言っています。
尻無濱航さんが入って、先日も「来年はもっと良くなりますね」という話をしました。彼は麻雀だけではなく、周りをハッピーにできる選手だと思っています。一つの転機になるでしょうね。
―昨期はサクラナイツとの対戦が特別な構図として見られることも多かった。
僕とサクラナイツという構図は、バチバチしている感じで見られていましたけど、もう1年たちましたからね。別にサクラナイツと犬猿の仲ではないですし(笑)。そういう色は少しずつ減らしながら、という感じですね。
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