―茅森さんは「元太は佐野さんという後輩ができて先輩キャラを出している」と言っていた。
そうなんですよ(笑)。プロ歴もチームに入った時期も、年齢も佐野さんが後輩なので、ちょっと偉そうにできるかな、みたいな(笑)。「焼きそばパン買ってきて」とか、「コーヒー、いれてもらっていい?」とか言いやすいですよね。
―佐野さんはそういうノリも対応できるのか。
いけるんじゃないですかね。僕がMリーグ1年目の時、試合前に佐野さんによく付き合って練習をしていたんです。週1回ぐらいの頻度で、試合前に練習していました。そういう人が、チームに入ってきてくれたのはうれしいし、僕からすると何でも言いやすい相手です。
―チームでの指南役は醍醐大さん(最高位戦)が務めると聞いた。
そうですね。いろいろな人に「ああだ、こうだ」と言われても、受け入れづらいものもあるでしょうから。基本、醍醐さんが教えると聞いていますし、僕は何かを聞かれたら答える、それと精神的なアドバイスができたらいいかなと思っています。
―フェニックスとしては、男女2:2の構成が初めてだが、どんな控え室の雰囲気になりそうか。
あんまり変わらないと思いますけどね。佐野さんは明るいですし。というより、変えさせないです。キャピキャピした控え室にはしたくないです(笑)。僕は体育会系のノリが好きなので。
―開幕に向けての準備は。
特に準備とかはしていないんですけど、新しい知識を取り入れて、チャレンジしている段階です。
それでちょっと麻雀のバランスを崩したりはしているんですけど、そういう進化は怖がらずに向き合っていきたいです。極端な話、その結果、次のシーズンに負けてしまったら仕方がないと思います。
新しい麻雀AIのライブ配信とかも結構見て勉強しているんですけど、良い部分を取り入れようとすると、どうしても自分のフォームが崩れるんです。その不安は少しあります。
―麻雀におけるAIはどういう存在なのか。
特に最先端の麻雀AIは、人間では出せないような成績を出しています。その思考を理解することが大事だなと思ったんですよ。「何でAIはこれを切ったんだろう」というのを、自分で考えて、自分のものにするのが大事だなと思っているので。
―麻雀AIは今まで見たことのないような選択をしているのか、それとも「そんなのダメだよ」と多数が言っていたものが、再評価されているのか。
見たことないようなものもありますけど、AIは打っているだけなので、正解が言語化されないんですよ。それを理解して、自分の中に取り入れる作業が必要なんです。納得するまで考えて、「なんでこれはこうだったんだろう」というのを、ひたすら自分の頭で考えなきゃいけない。その理由を一生懸命考えて、その理由に辿り着くと、結構身になるんです。
―数学の問題に例えるなら、答えだけあって、途中の説明がないようなものか。
そんな感じです。でも楽しいですよ。麻雀の楽しさというのは、まだ誰も導き出していない正解を、自分で考えていくことにあると思うので。
―それを取り入れた結果、「成績が出なかったら仕方ない」と言っていたが、結果が出たら新たな一つの成果となる。
そうですね。僕の中で麻雀は「弱くなる」「強くなる」を繰り返して、波打ちながら上昇していくイメージです。今はちょっと下降していますが、次は上向いていくだろうというのを信じてやるしかない。今シーズン、どうなるかわからないですけど、進化は止めないようにしなくちゃいけないと思っています。
―常に高みを目指す必要があるということか。
正直、(進化を)止めてもまだしばらくプロとしてやっていける気はしているんですけど、つまらなくなります。飽きちゃいますね。考えている時の楽しさというのが僕は一番にあるので、それがなくなると、ただ打ってるだけみたいになってしまって嫌ですね。
―チームの目標と個人の目標を設定しているのであれば。
半荘アベレージというものがありまして、1試合あたり3ポイントのプラスを目標にします。30試合だったら+90ポイント、40試合なら+120ポイント、そのあたりが目標ですね。
―1年目は+50ポイントを目標にしていたが、試合数の増加も伴ってそのような数値に着地したのか。
加えて、Mリーグを楽しめるようになってきたことがあると思います。1年目は良すぎたんですけど、3年目も少し良いスコアが出やすい状況にはあるんじゃないかなとは思っています。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チーム、2025-26シーズンから全10チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各120試合(全300試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は7000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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