昨期、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)はレギュラーシーズン+109.9、セミファイナル+101.9、ファイナル+97.8と、すべてのステージでプラスを記録した。レギュラーシーズンではチームの命運がかかった最終盤の一戦も託され、その重圧の中でトップを獲得。「技術ではなく気持ちで勝負している」と自己分析する黒沢にとって、自らの強さと弱さ、その両方を改めて知るシーズンにもなった。戦い抜いた先でたどり着いた今期のテーマは、シンプルに「楽しくやろう」。大舞台だからこそ必要になる“気持ち”について語った。
―昨期はレギュラーシーズン+109.9、セミファイナル+101.9、ファイナル+97.8と、3ステージすべてでプラス。
個人的には山あり谷ありでした。全体を通して見ると安定した成績に見えますが、良くない時間帯もありました。レギュラーシーズンの後半からいい調子で打てるようになって、それがセミファイナルとファイナルにも続きました。比較的楽しみながら麻雀ができたので、それが一番良かったと思います。
―レギュラーシーズン終盤には、通過がかかった大事な一戦を任された。
もう、ああいうギリギリでいくのは怖いです(笑)。責任重大だなと、どうしても思ってしまいます。でも瀬戸熊さん(瀬戸熊直樹)が「お嬢で負けたらしょうがないよ」と言ってくれて、笑いながらやり取りできたんです。チーム戦なので、普段の私が感じてしまうほどのプレッシャーを感じずに打つことができました。
見ているファンの方も辛かったと思うので、なんとかトップを取って、(レギュラーシーズンの)最後に出る選手を応援したいという気持ちでいました。
序盤で点棒がなくなってしまって「やばいな」と思いながらやっていましたが、自分は後半で盛り返すタイプなので、とにかく必死に食らいついて、トップを目指したいという気持ちで打ちました。結構、試合に入り込んで打てましたね。
普段だったら、あの点差があるところから危険牌のドラをツモ切るようなことはできなかったと思います。大事な試合の本番でああいうことができた。あれは今振り返っても嬉しかったですね。
―TEAM雷電はこれまでも山あり谷ありのシーズンを経験してきた。そこで鍛えられた部分もある。
ありますよね。ちょっと逃げ腰になったり、楽をしようとしたりすると、だいたいやられてしまうタイプだというのは自分でも分かっています。失敗したら申し訳ない、というくらいの気持ちで向き合わなければいけないというのは、身に染みて分かっています。
―今期は選手入れ替え規定の対象ではない。オフの過ごし方にも変化はあったか。
全然気にしていなかったです。昨期は最後まで戦ったこともあって、「やりきった」という感じが、これまでのシーズンで一番強かったですね。「楽しんでいいオフだ」と思えました。これまでは休みになっても「遊んでいる場合じゃない」という気持ちがありましたが、今年は家族との時間をいっぱい作って、旅行に行ったり、遊びに行ったりして楽しんでいました。
ボロ負けしたシーズンは気持ちも暗いままですし、ファンミーティングに行っても、応援してくれている人に対して申し訳ないという気持ちがありました。今年はファンの方が「最後までありがとう」と言ってくれるし、自分も前向きな気持ちで受け止められています。
―オフを楽しみながらも、次のシーズンはすぐに始まる。
あっという間ですよね。あまり実感がなかったんですが、Mトーナメントで瀬戸熊さんがファイナルを戦っているところを見ていたら、「休みたい」というよりも「早くやりたい」という気持ちになりました。
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