病院の待ち時間を「500円」で短縮…便利な“医療ファストパス”は病院経営を救う一手か、格差の助長か 否定派「いずれ1000円、5000円と歯止めがかからなくなる」

ABEMA Prime
(2/4) 記事の先頭へ戻る

■「医療上のニーズがある方はファストパス関係なく優先される」

一定のルールのもと、ファストパスは運用される
拡大する

 医療分野でのファストパス機能付き予約ソフトを提供する株式会社MICINの代表取締役・原聖吾氏は、仕組みをこう説明する。「通常予約の場合、例えば10時に予約するとその時間帯に診てもらえる。ファストパスの場合は、10時のタイミングで追加料金を支払うことで、その時間帯で優先的に診てもらえるという仕組みだ」。さらに診察後の会計をオンライン決済にすれば、支払いのための待機も省け、合わせ技で大幅な時間短縮が実現できるという。

 懸念の一つである「緊急患者の扱い」については、「医療上のニーズがある方、緊急な方や重症な方は、ファストパスがあるなしに関わらず優先して診る形になる。それ以外の方について、自分で追加のお金を払って早く診てもらいたい人はファストパスを活用できる」と補足する。厚生労働省が定めるルールとして、予約時間から30分以上待たせた場合は予約料を徴収できないことや、予約料を徴収しない時間を外来診療時間の2割程度確保すること、予約料を支払わない患者も概ね2時間以上待たせてはならないこと、といった制約の中で運用されているという。

 また、仕組みを導入する背景として経営上の問題も挙げた。「都市部でも病院やクリニックの倒産が相次いでいる。従来と同じ患者数を見ていても赤字になってしまう。医療機関がファストパスの仕組みを導入し始めているのは、経営が苦しくなる中、収入を得る手段を増やすことで経営を安定させるという意味がある。病院がなくなってしまったら、そこにいる患者さんはもっと困る。このような手段で収入を得て医療機関が存続することも重要だ」と語る。

■ラーメン屋・飛行機・特急列車…他ジャンルとの比較で見えた「線引き」
こんな記事も読まれています
この記事の写真をみる(5枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る