■当事者が語る「年収半減」のリアルと日本企業の評価構造
番組には、大手自動車メーカーを定年退職後、再雇用されて年収が1000万円超から半分ほどになったという大谷裕幸さんも出演した。
大谷さんは自身の経験について、「私の場合は55歳での役職定年の時のショックや変化が大きかった。再雇用の時は、仕事の中身が変わり、担当者の仕事になった。給料も半分になったが、再雇用後は午後5時半になれば自分の時間ができ、それはそれで楽しかった」と振り返り、職務内容の変更に伴う給与減を受け入れていたことを明かした。
その上で大谷氏は、日本企業が抱える構造的な問題として、「日本の企業は仕事の内容があまりクリアではない。同じ仕事に対して出したパフォーマンスに給料を払うのであれば、若い人だろうが高齢者だろうが問題ないが、残念ながらそれがクリアではない」と指摘した。
脳科学者の茂木健一郎氏は、「かつては何歳で結婚し、家を買い、定年時の退職金でローンを払うという標準的なライフプランがあったため、給料半減も受け入れられていたが、今はそのライフステージが人によって全然違う」と分析。一方で、「日本の会社には互助会的な要素があり、疑似家族的な温かさが日本人のウェルビーイングに貢献している面もある」と成果や能力による評価だけでは割り切れない日本企業の側面に言及した。
■急激な収入減への緩和措置とセカンドキャリア支援の必要性
