■「無償化と質の問題は分けて考えるべき」
札幌市長が示した「1カ月単位でバランスを取る」との説明について、音楽プロデューサー・松尾潔氏は「寝だめみたいな発想」と疑問を呈した。これに跡見学園女子大学教授の鳫咲子氏も同調し、子どもには毎日一定以上の食事を提供する必要があるとの考えを示した。
そして、給食をめぐる問題の背景には、物価高騰があると指摘する。「無償化と質の問題は分けて考えた方がいい。無償化しなかったとしても質は下がっていったと思う。食材費はまだ落ち着いておらず、足元もかなりの値上げだ」。
給食費を値上げするにも、保護者の負担には限界がある。物価高騰分を自治体独自に支援する動きも広がったが、「東京23区のように独自の支援ができているところもあるが、札幌市のような政令指定都市では、子どもが多く独自支援がなかなかできない。地域ごとの給食の差が大きい中で、国の制度がスタートした」と、自治体によって支援に差がある現状を指摘した。
■センター化の功罪と、現場の「小回り」
