■センター化の功罪と、現場の「小回り」
給食費を抑える取り組みの一つとして、鳫氏が挙げたのが地元農業との連携だ。「規格外のものや地元産のものを優先的に給食に回す。韓国もそのやり方をとっている。農業から見ると給食は安定した大きなマーケットだ」。
今井氏も自校給食での工夫を紹介した。「学区内の農家から買う時は、曲がったきゅうりなどの“B品”を使っていた。自校給食なので機械をあまり使わず、曲がっていても品質が良ければ使える」。学校ごとに給食費を集めて決算するやり方では、「使い方は学校長判断で、自校給食の学校で完結する。使いたいと思えば自由に使えた」という。
一方、全国的にはコストカットのため、自校給食からセンター化・集約化が進む。鳫氏は「コストが安くなるからと集約しているのに、自校給食の方が小回りが利いて規格外品も使えると聞く。今のままのセンター化はどうなのかと思う」と疑問を示した。
今井氏も「センターだと大量調理のため、きれいなものが揃っていないと使えない。ご飯も、自校給食なら学校で炊くが、センター方式で外部の工場で炊いたものを運ぶ場合は、学校で炊くより費用が倍くらいになる」と、必ずしも集約がコスト減につながらない実態を語った。
■物価スライド型の助成を
