注目を集めた“動員数”発言 そこに隠されていた内藤哲也なりのメッセージ
― N-1に出場しないとなったときに「この団体のNO・1を決めた上で俺に挑戦してきてくれよ。同じシチュエーションで両国大会をやれば、新日本プロレスとノアの差がはっきりと表れるんじゃない?」と。
内藤 GHCを獲ったことでNOAHへの思いはより強くなったし、やっぱりベルトも何も持ってない人が言うよりも、はるかにこう説得力は強くなると思うし。NOAHのチャンピオンが言ってるイコールもうNOAH全体がそう言っているということになる。だからまあその辺の1つの発言に対しての責任感はありますけど。自分は間違ったことは言ってないと、やっぱ未だに思ってます。これは内藤の発言であり、GHCヘビー級チャンピオンの発言。つまりこれこそが今のプロレスリング・ノアっていう団体の発言なんですよと思ってもらっても構わない。それくらいの覚悟を持った上で俺は発言してます。現時点では、やっぱり新日本プロレスの方が多く集客すると思いますよ。
― それを承知の上で、現状、現実を知り、皆で上がっていこうという決意の発言。団体や選手、ファンへのメッセージでもあった。
内藤 はい。別に俺だけが悔しがったところで結局全体をあげるのってやっぱ難しいわけであって。俺だけが頑張って変わるんだったらもうとっくに…もうすでにプロレスリング・ノアは国内ナンバーワンどころか、もう世界ナンバーワンになってますよ。
― でも、1人が思っただけでは、現状を変えるのは難しい。
内藤 だからこそみんなで同じ方向を向きたいですね。たとえ違うチームだとしても、見ている方向は一緒っていう。そういう状況は大事かなと思うんで。“結束”っていうかね。
― 一方、この発言に辻陽太選手(ひと足先に10・12両国でG1覇者・大岩陵平を破ってIWGPヘビー級王座2度目の防衛に成功)が「観客動員を比べるとか、回りくどいことはしないでいいんじゃないかな。新日本から出ていって、ライバル意識を持って、ノアをナンバーワンにしたいなら戦うのが一番手っ取り早いんじゃないですか。王者である俺に挑戦状を叩きつけてくればいい」といった反応を示しました。
内藤 発言の内容云々は別に俺はどうでもよかったです。むしろ国内ナンバーワンである新日本プロレスのチャンピオンが今こっちを向いてくれてるんだ、っていうことに対してのニヤリというか、してやったり。結局、何を言っても届かなかったら意味ないですから。届いたんだな、届いてるんだなっていう意味でちょっとニヤリだね。まあ、しめしめと(笑)。
― 2026年元日、プロレスリング・ノアへの電撃参戦。そしてGHCヘビー級タッグ王座に続き、GHCヘビー級王座を戴冠。その後には「更なる高みにNOAHを連れて行きます」発言も。ここまで怒涛の2026年を経て、NOAHファンへメッセージがあれば。
内藤 うーん(腕を組み、うつむきながら2分ほど長考)あんまないですけどね(笑)ただ、プロレスに興味を持ち続けて欲しいということぐらいですかね。そのうえで、NOAH面白くないから、こっちの方がってなれば、そっちに移ってもらっていい。『絶対にNOAHだけを応援してください、NOAHだけを見続けてください』っていう気は僕にはなくて。プロレスファンでずっといて欲しいとは思いますけどね。厳しい目で見続けて欲しいなとは思いますね。“見たくなるもの”を提供するのも、お連れするのも、結局のところ選手なんで。お客様が何を選ぶかは自由。結局、そこに惹きつけるのは選手なんでね。そもそもプロレスに興味が無くなってしまったら、そういう人を連れてくるのやっぱ難しくなってきちゃうんで。だから、プロレスを好きであっては欲しいですよね、これからも。
― これから先、プロレスファンに選ばれるプロレスリング・ノアを作っていく自信や確証はありますか?
内藤 はい、ありますよ。目が離せない状況に持って行きますよ。我々、選手全員でね。
なお、12日に両国国技館で行われた新日本プロレス「KING OF PRO-WRESTLING 2026」の観客動員数は、秋の両国大会としてはコロナ禍以降最多となる6422人。25日に同会場で行われるプロレスリング・ノアの「Getworks Presents WRESTLE ODYSSEY Ⅱ」では、GHCヘビー級王座戦の結果もさることながら、観客動員数にも注目が集まる。
