混迷の米中間選挙でトランプ大統領ピンチ?マスク氏“440億円の巨額献金”は裏目に出る?「政治腐敗の象徴として逆効果になる可能性」国際政治学者三牧聖子氏が指摘

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■イーロン・マスク氏“440億円献金”は裏目?「左対右」ではなく「下対上」の構図

 こうした中、アメリカの実業家イーロン・マスク氏の動向が注目を集めている。一時はトランプ氏の法案を批判するなど対立していた両者だが、現在は再び密月状態にあるとされる。ニューヨーク・タイムズなどの報道によると、マスク氏は7月以降、共和党を支援する団体などに日本円でおよそ440億円を献金し、今回の中間選挙における最大の献金者となったという。

 三牧氏はこの巨額献金について、「選挙にはお金がいるので、イーロン・マスク氏の巨額献金は当然共和党にとっては追い風になるが、マスク氏はトランプ政権から様々な便宜を得て、自分のビジネスの利益も図っている。マスク氏の巨額資金が共和党を救うのか、あるいは多くの人たちが問題にしている“政治腐敗”の象徴として、人々の批判を受けて野党民主党への投票意欲を促して逆効果になるのか。この辺りも中間選挙の争点」と解説した。

 この「下対上」の構図について、能條氏も「(テキサス州で躍進する)民主党のタラリコ候補をはじめ各地で、共和党支持者が民主党候補を支持する動きがみられる。どの民主党候補も『この選挙は“左対右”や“民主党対共和党”ではなく“下対上”と訴えている。そこが今回の選挙のキー。自分への支持(の必要性)をより根拠づけるものが今回のイーロン・マスク氏の巨額献金であったりするのでは」と、庶民との対立構図が民主党を後押ししているとの考えを示した。

岩盤支持層「MAGA」の離脱…中間選挙の展望は
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