■高市総理とマリン氏、女性リーダーとしての“覚悟”の違い
さらに能條氏は、女性の政治参加をテーマにした別のイベントでもマリン氏をゲストに招いた。そこで能條氏が「政治のどんなところにやりがいを感じているのか」と尋ねたところ、マリン氏の答えは意外なものだったという。
「サンナさんの著書の中にも、政治家になった時にどれだけ大変だったかという話が書いてある。政治はそんなに綺麗な世界ではない、大変なこともたくさんある。ただ、政治が好きなのはなぜですか?政治のどういうところが好きなのか?と聞いた時、『政治は自分の意見が通った時よりも、難しい交渉が合意形成できた時に一番やりがいを感じる』と話していた。どうしても政治は意見のぶつかり合いというイメージが私も強かったが、サンナさんいわく『政治とは社会にいろいろな人たちがいる中での、より良い合意形成、良い妥協をつくるところに価値がある』という話で、そこにやりがいを感じていることはすごく意外でもあり、そういう政治があるからこそ、信頼できる政治がフィンランドにはあるのだろうと思った」
一方、日本初の女性総理となって1年が経過した高市早苗総理についても議論が及んだ。徳永有美キャスターが「(高市総理は)『女性の総理である』とは前面に出していないイメージがある。同じ女性としては、この時代に女性の総理となったことから目をそらさずに、そこを全面的に何か強さを出してほしいと思う」と問うと、能條氏は「女性だから、例えば家事をしなければならないとか、そういうアピールは出てくるが…」とした上で、次のように語った。
「サンナさんの話を聞いている中で思ったのは、サンナさんは34歳の女性ということで注目を浴びた部分もあると思う。若いから、女性だから大変だったこともあると思うが、女性であることを引き受けている。『そんな自分が選ばれたということは、今の社会はそういう人を望んでいる、そういう価値観を持っている人がほしいと社会が選んだ』という話し方をしていた。今の高市さんには、その姿勢が見えないと思っている。なぜ今の日本社会で女性総理が選ばれたのか、そこの世の中の期待と、語られる言葉のギャップが結構今あると思う」
(『わたしとニュース』より)
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