「保育園なんてかわいそう」と実母に言われたら→「お母さん、なんで今そう思ったの?」親の“昭和の価値観”に漫画家・瀧波ユカリ氏が“マイクを奪う”切り返し術伝授

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■親世代と現代の娘で「価値観のズレ」が生じる背景

東京大学大学院・藤田結子准教授
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 ジェンダーや働く母親などを研究する東京大学大学院の藤田結子准教授は、親世代の背景について次のように分析する。「親の世代は仕事に出ていてもパートで、主婦をしながらパートで働く働き方。働くのは家計のサポートみたいな意味があって、母親は子どもの世話が中心で、“3歳児神話”なども信じられていて、3歳まではお母さんが育てるのが一番いい育て方という考え方があった」。

 これに対し、瀧波氏は、親側の複雑な心理を指摘する。「『娘に自由に生きてほしい』『仕事において手に職を』、と考えている親世代の母親も全然珍しくない。その一方で、家庭に入って子どもを育ててきたお母さんだと、自分がやってきたことは正しかったという意識もある。だから矛盾したことを言われる。『ちゃんと手に職を持ってしっかり働きなさい』と昔は言われていたと思いきや、『家のことは女の人がしっかりやった方がいい』と(娘に)子どもができてから言い始めたりして、『どっち?』となる。だから母親自身も矛盾していることに気づいていないのではと思う」。

 さらに、「自由にやっている娘に対して『いいね』と思う気持ちと、私はああはできなかったという気持ちがあると思う。あのままバリバリ(キャリア」を進んでいくとどんな弊害が出るんだろう、という考えも出てきてしまって言ってくる。だから母親自身の内面の問題。実際に問題は何一つ起きていなくて、母親自身が自分の内面をうまく処理できず、娘に垂れ流してくるという問題」と指摘。

 また、「親世代は3歳までつきっきりで育てていた人が多いと思うが、娘がしっかりしているほど『私の子育ては正しかった』と思う。家庭も円満でしっかり仕事もやっている娘の姿を見て、『すごい、頑張ってる、偉い』でも『私のやり方は正しかった』と思う。『じゃあ保育園に入れない方がいいんじゃない』という思考回路になるのだと思う」と自身の成功体験が影響していると言及。

 その上で、「今の時代に自分ができる方法で私はちゃんと子どもを育てて、あなたの心配するようなことは起きないんだよと。そこを信じてほしいが、信じてもらえない。だからムカつくのだと思う」と娘側の心理を代弁した。

「50、60代になったら認識はなかなか変えられない。“隣のおばさん”か“宇宙人”くらいに思っておいた方がいい。全く違う時代で経験してきているのだから。話が通じないなという時に、自分と同じじゃない、宇宙人くらいギャップがあるのだと一回認識を切り離すのもアリだと思う」

「夫は仕事、妻は家庭」という役割分担が根強い理由
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