■昭和の価値観を押し付けられた時の「対処法」
藤田氏は「その意見は受け止めつつ、聞く必要はないと思う。自分が経験してきたことが一番正しいと人は思いがちなのだが、親と無用な対立を続けるのも消耗するので、それは意見として聞いておいて自分の判断でいろいろなことを選択していくのが良いと思う。価値観を変えるのはかなり難しく、そこで対立すると無駄な消耗になるので、『昔はそうでしたね』と言って、いうことは聞かないのが一番良いのでは」とアドバイスする。
瀧波氏も「母親に限らず価値観の違う相手を変えるのは難しい」と同意しつつ、具体的なアクションを提案する。「1回お互い怒鳴り合うくらい衝突してもいいと思う。そういうプロセスを経た方が諦めやすい」とした上で、「保育園は大丈夫なの?」などと言われた際に「お母さん、なんで今そう思ったの?」と聞き返すテクニックを明かした。「母親は自分が娘に対して質問する側だと思っているが、そのマイクを奪って逆転させる。『どうしてお母さんはそう思ったの?』『前も私にこう言っていたけれど、今もまだそう思うの?』と繰り返す。お母さんも面倒くさくなって言わなくなる可能性もある」。
これはお互いの「わかり合い」を期待するものではなく、「心理的ブロック対策」だという。「黙って聞くのではなく、こっちからも聞いてやるぞという姿勢で聞き返す。時には腹が立ったらガツンと言うことによって、癒着的な親子関係から卒業ができる。基本的には意見を受け止めつつ聞く必要はないというのはもっともだが、そこにたどり着くまでにいろいろなプロセスがある」。
最後に、藤田氏は子育てにおける社会全体の意識について言及し、「子どもがいることで夫もおじいちゃんもおばあちゃんも嬉しいことがたくさんある。子育ては次の世代を作っていくこと。だから、母親一人ではなく、みんなで育てていくものという認識を広める必要がある」と訴えた。瀧波氏もこれに強く賛同しつつ、母親の負担を減らすためには「政治が関わってくれないといけない。自助・共助の話ではなく公助の話」と述べた。
(『わたしとニュース』より)
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