権利行使をめぐる2週間の熟慮の中で、西山女流四冠の心に最後まで残ったのは「もっと強い方と戦いたい、もっと上を目指す戦いをしてみたい」という勝負師としての純粋な気持ちであった。奨励会三段リーグでの次点や棋士編入試験での不合格といった苦難を経験しながらも盤上に挑み続けてきた西山女流四冠にとって、制度や称号を超えた「一人の将棋指し」としての情熱こそが、歴史の重い扉を開く最大の原動力となった。
会見の中で西山女流四冠は、「見ていて楽しんでいただけるような将棋指しでやれればいいなと思う」と語り、さらに「将棋の内容も楽しんでいただいて、できるだけ結果を残せるような将棋指しでいられれば」と自らが目指す理想像を明かした。立ち振る舞いや盤上の内容、そして結果のすべてを追い求める姿勢に、真の勝負師としての美学と意地が滲ませた。
来年4月からは「棋士(四段)」と「女流棋士」の兼業となり、さらなる強豪との対局や過密日程という新たな試練が待ち受ける。未来の子供たちや後輩たちの道標となるべく、盤上に全てを懸けて挑む西山朋佳という一人の「将棋指し」の物語は、ここから新たな章を迎える。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
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