将棋の伊藤匠王座(叡王、24)に広瀬章人九段(39)が挑戦する第73期王座戦五番勝負最終第5局が10月27日、山梨県甲府市の「常磐ホテル」で行われ、12時10分から昼食休憩に入った。タイトル防衛・奪取の行方を決める運命の最終局は、振り駒の結果で広瀬九段の先手番となり、戦型は「相掛かり」に進んだ。
伊藤王座も周到な研究を用意していると見られ、午前中から駒が激しくぶつかり合う濃密な展開へと突入した。その中で迎えた昼食休憩前、伊藤王座が盤上を大きく揺らす。歩切れの解消を図ると思われていた局面で決断の一手を披露し、積極的に勝負どころを作りに行った。
ABEMAの中継で解説を務める金井恒太七段(40)は、「最も踏み込んだ手。明確な狙いを持って伊藤王座が踏み込んで行った」と、若き王者の強い意志が込められた着手に感嘆の声を上げた。
栄冠を手にするのは、初防衛を決める伊藤王座か、それとも初の王座獲得を狙う広瀬九段か。午後の対局再開後、両者がどのような構想を繰り広げるのか、決戦のゆくえに大きな注目が集まっている。
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