■今回の火災、モンゴル人はどう受け止めているのか?
モンゴル現地では、この大規模な火災に対して強い衝撃と批判が巻き起こっている。現地で旅行会社を経営するバトゾリグ氏は、「このような大規模な火災はモンゴル人にとっても前例がない。現場は厳重に保護されている場所であり、秋の乾燥した時期に人が立ち入ることは通常ない。そんな時期に入って火災が起きるなど想像もつかない」と語る。さらに怒りの矛先について、「日本企業の幹部が入っていたことへの批判はもちろん、なぜ立ち入りを許可したのか、自国の政府や政治家、役人に向けた疑問の声も上がっている」と明かした。
現地で番組ディレクターとして日本向け番組制作に携わるサロールトヤー・ハドバートル氏も、現地の空気感を証言する。「現場は首都ウランバートルから1100キロ以上離れており、火災が1週間以上続いたにもかかわらず情報が届くのが遅かったことへの批判が大きい。さらに、一般人は立ち入れず、研究員や調査員でも馬で行くような場所に、なぜ車で入ったのか。なぜ現地の受け入れ側が車で連れて行ったのかという怒りの声が殺到している」と説明。通信設備の開通式典が行われた国境付近から、火災の起きた自然保護地区までは約100キロも離れていたことなどから、現地メディアでは「完全な観光目的だったのではないか」という疑念も報じられているという。一方、KDDI側は遊興目的を否定し、正当な業務での訪問だったと説明している。
■地政学的にも重要な友好国 日本にとってモンゴルとはどんな場所か
