将棋の第85期順位戦A級4回戦が10月30日、東京・千駄ヶ谷の「将棋会館」で行われ、佐藤天彦九段(38)が伊藤匠叡王(24)に99手で勝利した。
名人3期の佐藤九段が4回戦を制し、リーグ成績を2勝2敗とした。
ABEMAでテキスト解説を務めた黒田尭之五段(30)は、「角換わりの出だしから、伊藤叡王が後手角換わりで多用している右玉に構え、それを見て佐藤九段が穴熊を志向し、さらにそれを見た伊藤叡王が玉の位置を切り替え…と、序盤から細かい駆け引きがありました。仕掛けの前後では後手がうまく指しているようにも見えましたが、68手目の桂跳ねのあたりからは比較的直線的な展開で先手が勝ちになっていったように思います。後手としては、その少し前で変化できたかどうかでしょうか」とコメント。
さらに、「終盤は先手が勝ちといえども先手玉も怖い形で、一手間違えれば奈落の底に落ちそうなところを正確に指しきった佐藤九段はさすがという感じで、読みの正確さが光った一局だったように思います」と総括した。
勝利した佐藤九段は、5回戦で近藤誠也八段(30)と激突する。
敗れた伊藤叡王は、初参戦となったA級リーグでの初勝利は遠く、0勝4敗となった。戦い終えたばかりの王座戦五番勝負を含めて公式戦5連敗と、ハードスケジュールとの戦いも続いている。次戦では増田康宏八段(28)と対戦する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





