■行き場を失う自転車…車道走行の恐怖と歩道での危険性
自転車は原則として車道を走行することが義務付けられているが、子乗せ自転車が直面する現実は厳しい。ELさんは車道走行の恐怖について次のように明かす。
「子どもを乗せて車道を走るのはかなり怖い。特に都心部だと路上駐車をしている車も多く、道路の幅も十分でないところが多い。路上駐車を避けようとすると後ろから来る車との接触事故が怖くて、車道側に出ること自体に大きな心理的なハードルがある」。
子ども2人を乗せた電動アシスト自転車は車体も重く重心が高くなることもあり、「狭い自転車レーンを安定して走らなければ大事故になる可能性があるという条件下で走行するのはかなり厳しい。自転車レーンのペイントが増えてきているが、必ずしも解決するわけではない。現状は走行車が自転車レーンにはみ出していることはごく日常的だし、道幅の狭いところでは後ろから煽られてしまうこともある。結果として歩道を走らざるを得ないのが現状だ」と語った。
一方で、同じく2人の娘を持つコウスケさんは、歩道を走行する自転車への危機感を示す。
「都心だと大通りから脇道に車を移動させることが難しく、路上駐車をせざるを得ないことが多い。行き場を失った自転車が歩道を走るのは致し方ないと思いつつも、どうしても重量のある自転車なので、ぶつかった時のことを考えると、もう少し自転車側もスピードに意識を持っていってほしい。歩行者の方が避けてくれるだろうという前提のもと走っている自転車が非常に多いと感じており、歩行者が急に動くかもしれないという運転をしてほしい」と述べた。
■無用な対立を生む「車中心社会」と整備が進まない専用道
