想像を超える快進撃だ。AbemaTV将棋チャンネル特別対局企画「藤井聡太四段 炎の七番勝負~New Generation Story~」の第4局が4月2日に放送され、史上最年少の14歳2カ月でプロ入りした藤井聡太四段(14)が、中村太地六段(28)を117手で下し、対戦成績を3勝1敗に。七番勝負の勝ち越しに王手をかけた。

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 お互いが得意とする戦法で、しっかりと勝った。最近のトレンドともいえる角換わり。どっしりとした立ち上がりから、一時は中村六段に押し込まれた。「ずっと難しい展開だった。終盤あたり、こちらに自信のない局面もあった」と振り返った。集中力が高まる中終盤。勝ち筋が見えた途端に加速した。解説した鈴木大介八段(42)も「安定感というか、逃す気配がまったくない。瞬く間に詰ましきった。すごい切れ味」と感心していた。

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 敗れた中村六段も「積極的に動いていって、うまくいったかなと思ったが、中終盤に押し込まれてしまった。注目される舞台での対局で、とても強い力を発揮されてしまった」と脱帽した。企画開始前に行われたアンケートでは、ファンの4割以上が2勝以下と予想。いくら天才と呼ばれても現実は厳しいという予想は、あっさりと覆された。

 若手棋士に勝ち越しを決め、次回4月9日放送分からはいよいよベテラン、しかも名人戦・順位戦のA級棋士との戦いが始まる。それでも藤井四段は「みなさん強い方ばかり。これからも同じような気持ちで指していきたい」と平常心で挑む。老獪なベテラン棋士相手でも臆せず戦えるか、藤井四段の挑戦は険しさを増す。

※鈴木八段の段位は収録当時。現在は九段。

(C)AbemaTV

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