最年少棋士の藤井聡太四段(14)が5月18日、第7期加古川青流戦で竹内雄悟四段(29)に120手で勝利し、自身のデビュー以来の連勝記録を「18」に更新した。デビュー以来の記録としては新記録を更新中で、歴代の連勝記録としても羽生善治三冠(46)らが記録していたものと並び、歴代7位タイとなった。
次戦は5月25日、第30期竜王戦の6組ランキング戦決勝で、近藤誠也五段(20)と対決。勝利すれば歴代連勝記録で単独7位となるほか、渡辺明竜王(33)への挑戦権をかけて戦う本戦(決勝トーナメント)への出場権、プロ入り後初の賞金90万円を手にする。対局後、藤井四段は「近藤五段はとても強敵。本戦出場を目指して頑張りたいです」と抱負を語った。
AbemaTVでは、25日の近藤誠也五段対藤井聡太四段の対局を、同局の将棋チャンネルで完全生中継する。放送時間は午前9時30分から。
藤井聡太四段の18連勝の相手は以下のとおり。
2016年12月24日 加藤一二三九段 竜王戦6組ランキング戦
2017年1月26日 豊川孝弘七段 棋王戦予選
2017年2月9日 浦野真彦八段 竜王戦6組ランキング戦
2017年2月23日 浦野真彦八段 NHK杯予選
2017年2月23日 北浜健介八段 NHK杯予選
2017年2月23日 竹内雄吾四段 NHK杯予選
2017年3月1日 有森浩三七段 王将戦予選
2017年3月10日 大橋貴洸四段 新人王戦
2017年3月16日 所司和晴七段 竜王戦6組ランキング戦
2017年3月23日 大橋貴洸四段 棋王戦予選
2017年4月4日 小林裕士七段 王将戦予選
2017年4月13日 星野良生四段 竜王戦6組ランキング戦
2017年4月17日 千田翔太六段 NHK杯1回戦
2017年4月26日 平藤真吾七段 棋王戦予選
2017年5月1日 金井恒太六段 竜王戦6組ランキング戦
2017年5月3日 横山大樹アマ 新人王戦
2017年5月12日 西川和宏六段 王将戦予選
2017年5月18日 竹内雄悟四段 加古川青流戦
過去の連勝記録は以下のとおり。
1位 神谷広志八段 28連勝 1986~87年
2位 丸山忠久 九段 24連勝 1994年
3位 塚田泰明九段 22連勝 1986年
4位 羽生善治三冠 22連勝 1992年
山崎隆之八段 22連勝 2002~03年
6位 有吉道夫九段 20連勝 1984年
7位 羽生善治三冠 18連勝 1987~88年
中田宏樹八段 18連勝 1991年
丸山忠久九段 18連勝 1999年
羽生善治三冠 18連勝 2005年
永瀬拓矢六段 18連勝 2010~11年
藤井聡太四段 18連勝 2016~17年