将棋の加藤一二三九段(77)が6月30日、東京都渋谷区の将棋会館で引退会見を行った。会見では悲願の名人獲得について「神様のお恵み」と表現した。
―引退した気持ちは
大変すっきりした気持ちです。これからも今までどおりやる気を失わないで、元気よく、これからの人生歩んでいく気持ちですから、非常にすっきりしています。
―1960年の名人戦初挑戦、68年に十段戦で初タイトル、その時の気持ち
私は棋士人生の中で、初期の代表的なことは、第7期十段戦ですね。1期から6期までが大山名人・十段だった。第7期で私が挑戦者となって、4勝3敗でめでたく十段を獲得しました。