史上最多の29連勝を達成し、日本中の注目の的となった中学生棋士・藤井聡太四段(15)。連勝中の大ブームの際は、連日メディアが大々的に報じたが、どうにも定まらないものがある。それが、藤井四段の異名だ。これまでも棋士には数々の異名、キャッチフレーズ、肩書きがつけられてきたが、今のところ藤井四段を表現するものが定まっていない。これまで出てきた棋士たちの異名なども確認した。
デビュー以来、藤井四段に対して最も多く使われているのが「天才」だろう。過去にも将棋界では度々使用されることがあり、先日引退した加藤一二三九段(77)は「神武以来(このかた)の天才」と評された。また、当時のタイトルを独占する「七冠」を達成した羽生善治三冠(46)についても、天才の2文字が多用される。